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男性更年期2 腎精(じんせい)不足
男性更年期の主な原因です。
*気になる症状
めまい、耳鳴り、記憶力の低下、脱毛、足腰の弱り・痛み、
性欲の減退、性機能の低下、手足の冷え、舌の色が薄い
「腎」は、生命エネルギーの源「精」を貯える一番大切な臓器。
腎とは単に内臓のひとつをさすのではなく、
泌尿生殖系、ホルモン系、カルシウム代謝、免疫系など、さまざまな働きを意味します。
しかし、更年期が始まる40歳ごろから腎の機能は徐々に低下。
貯えている精も減少し、体力や性機能の衰え、脱毛、
排尿トラブルといった症状が少しずつ出てきます。
また、腎の機能が弱くなると他の臓器にも影響し、
さまざまな不調を引き起こすのです。
加齢に加え、過剰な性生活や食事の不摂生、
病気による消耗なども腎が衰える原因になります。
生活習慣の改善と腎の養生で更年期の症状を
予防、改善するよう心がけましょう。
*食養生
スッポン、ナマコ、羊肉、豚マメ(豚の腎臓)、
穴子、海老、山芋、くるみ、ごま、にら、にんにく
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卵巣の超音波検査でネックレスが見える?
卵巣の超音波検査で、
ネックレスが見える場合があるのをご存じでしょうか。
これは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に特徴的なネックレスサインと言われるものです。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は両側の卵巣に2〜8ミリの未熟な卵胞が沢山出来、
それより大きく成長しないためなかなか排卵しません。
卵巣は楕円形で通常2〜3センチですが、
多嚢胞性卵巣症候群の卵巣はニワトリの卵程の大きさに腫大し、卵巣をおおう白膜も肥厚します。
原因ははっきりとはわかっていませんが、男性ホルモンやLH(黄体刺激ホルモン)が高くなることが
関係していると考えられています。
症状は生理不順、無月経、無排卵、不妊、肥満、多毛などです。
中医学では主に下記の5つのタイプを考えます。
①冷えタイプ…疲労感、無力感、寒がり、四肢の冷え、
腰痛、夜間の頻尿、性欲低下
③ストレスタイプ…怒りっぽい、ため息、イライラしやすい、憂鬱、
月経前乳房が張ったり痛くなったりする、
緊張しやすい、頭痛、肩こり
④重だるいタイプ…肥満、浮腫み、手足がだるい、頭が重い、
めまい、おりものが多い、
月経血にどろっとした固まりがまざる
月経血が黒ずんでいて塊がある、
月経前や前半に頭痛が出やすい、
手足のしびれ、顔色の黒ずみ、
舌に黒ずみや瘀斑がある
両親から受け継いだ体質が影響している場合もありますし、
症状もその方により様々です。
まずはリラックスして漢方薬で生理周期を整えましょう。
良い周期になると、自然に妊娠する方もいらっしゃいます。
薬剤師.不妊カウンセラー 掛上 敦子
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ツボ:肩こり・肩井(けんせい)
肩の筋肉は、男性で4~5キロある頭と
片方2~3キロある腕をぶら下げ、常に負荷がかかっています。
また、姿勢の悪さ、運動不足、ストレスなどで、
肩こりは誰がなってもおかしくありません。
そこで、肩を直接刺激して、こわばりをとる、特効ツボをご紹介します。
肩をめぐるエネルギーの源(井戸)であると同時に、
肩の疲労や老廃物が湧きだすところ。
肩こりに効果抜群なうえに即効性もある、頼りになるツボです。
いつでも気軽に押せるのもいいですね。
頭痛やめまいなど、肩こりからくる様々な不調に効き、
イライラや興奮を鎮める働きもあります。
*第七頸椎(頭を前に倒すと出てくる骨)と
肩峰(肩先の骨)を結んだ線の真ん中。
または、手を反対側の肩に自然に置いたときに中指が当たるあたり。
*中指をツボに当て、皮膚に対して垂直に押す。
押しながら、首を左右に倒したりするとさらに効果的。
左右同様に行う。
肩こり解消には、ホットタオルなどで、温めるのも効果的です。
長時間同じ姿勢をするときも、時々ツボをおしたり、腕を回したり、
肩こりがひどくならないように心がけたいですね。