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むくみにもおすすめ、小豆粥
キッチンの片隅に使いかけの小豆を見つけました。
蒸し暑く、食欲のない夫に小豆はぴったりと思って、早速小豆粥 を作りました。
美味しそうに平らげてくれ、ほっとしました。
小豆は蒸し暑さや、むくみ 、かゆみ 、発疹にも使います。
おかゆはクーラーで冷えたおなかに心地よいですよ(^-^)
作り方
米1合 あずき大さじ一杯
水はコメの7倍
以上を圧力釜に入れておもりが回り始めたら、1分で火を止める。
おもりが降りたら、ふたを開けて、弱火にかける。
水分が減って食べやすい濃さになったら火を止め、塩少々入れて出来上がり。
圧力釜がなければ、炊飯器でおかゆの機能で炊いてください。
水の分量が大事です。
余分に炊いて冷凍保存しておくと便利です。
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漢方でアトピーが改善し、パリッと背広を着て挨拶に見えました。
全身ドライスキンで、ステロイドをつけると赤みは収まるが、やめると赤くなる。
身長185cm、体重61kg、緊張すると下痢をする、
夜勤で悪化するので、仕事を止めて休職中、
という29歳のA君が漢方で治したい、と来店されたのは4年まえのことです。
あかみ、かゆみをとって胃腸を丈夫にする漢方薬をお出ししました。
仕事の心配や不安が強く、良く眠れないなどお話を聞きながら、
自信をつけるよう、いつも励ましてあげました。
いつの間にか4年たち、最近は漢方薬も少量になり、
軟こうだけお買いに見えるだけの日も増えました。
そして先日パリッとした上背のある、
立派な男性が見えた、と思ったら彼でした。
希望の営業の仕事に就くことになり、先生に挨拶にきました、という彼の顔は
アトピーだったとは思えない、つやつやの肌で輝いて見えました。
植松光子
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陰部のかゆみ、漢方で改善
アトピー・不妊 漢方専門ウエマツ薬局 植松光子です(^-^)/
女性にとって陰部のかゆみはつらいものです。
痒くて頭が変になりそうだ(ノ◇≦。)
という方もいます。
中医学ではとても良い漢方薬があり、
多くの方がだんだん楽になり喜ばれています。
内服と外用と両方あります。
内服は煎じ薬とエキス剤があります。
効き目は煎じ薬の方がよいのですが、
忙しい方はエキス剤で試してみるとよいです。
外用は生薬を煎じた汁で陰部を浸します。
かゆい時、入浴後、寝るときなどがしやすいでしょう。
生薬はいくつか種類があります。
個人差がありますので相談しながら試してみてください。
ステロイド軟膏は皮膚を薄くする作用があります。
ただでさえ薄い粘膜です。
かゆくて耐えられないときだけにして、
このような漢方の外用の煎じ薬や軟膏に変えていくと
粘膜もだんだん丈夫になって、掻いても傷がつきにくくなります。
薬剤師 国際中医師 植松 光子
写真説明:蝋梅
我が家の蝋梅、今冬1月18日撮影
蝋梅のつぼみは解熱、鎮咳、やけどに用いられ、
水虫薬「華陀膏(かだこう)」に含まれています。
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将来生まれてくる赤ちゃんをアトピーにしないために。その2
前回お話しした彼、仮にA君としましょう。
A君は20歳の時、お姉さんに引きずられるように
ウエマツ薬局のドアのところまで来てこう叫んでいました。
「どうせ何やっても治らないんだから、漢方なんて飲まないよ」
「お姉さんがここで治ったんだから、あなたも治るわよ」
「絶対に飲まないよ( ̄^ ̄)」
お姉さんがウエマツ薬局の漢方薬を飲んで
真っ白なきれいな肌になり、結婚式も無事美しい姿でできたので、
今度は弟さんを連れてきたのでしょう。
痩せて色白で全身掻き傷だらけで血が滲んでいました。
聞くとひどい偏食です。
食事の話をしても、嫌いな食べ物は食べたくない。
漢方薬も飲みたくない、と言うので
子供の量でどうにか飲んでもらうことにしました。
そうして3か月。
生まれて初めてかゆくない日が出来たのです。
かゆいのが普通の日々でしたのでそれは
「不思議な感覚」だった、と述べています。
詳しくは拙著「アトピーは中医学と薬膳で治す」<二見書房>に紹介されています。
ウエマツ薬局のお客様の喜びの声 →ウエマツ薬局HP
では次回をお楽しみに。
植松光子
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松居一代さんの息子のアトピーを治した、中国の漢方医の思い出 その1
松居一代さんの息子さんが、中国の漢方の先生に治してもらった
という話は有名ですが、私はその先生について
2年間本場中国の漢方の皮膚科を直接学びました。
その先生は北京中医薬大学付属病院の副院長で、
皮膚科医として有名な秦漢琨先生です。
ちょうどその頃、先生は北京中医薬大学日本校の設立準備のため、
日本にいらしていました。
中医学(漢方)を熱心に学んでいる薬剤師がいる、
ということで紹介されて埼玉県川越市にある私の店に指導にいらしてくださいました。
日本語が全くお出来にならないのに、おひとりで都内からいらして、
東上線の新河岸駅で私の名刺を通行人に見せて
道を尋ねていらっしゃるお姿が鮮明にまぶたに焼き付いています。
日本語は「かゆいい~?」と「お通じは~?」の二つだけ。
皮膚病と言うのは、皮膚を見ますから、
それだけで中医診断ができる、というわけです。
痒みはアトピーの特徴です。ニキビやほかの皮膚病と区別できます。
便通は中医学(漢方)では大事な体質のチェック法です。
便秘があれば体の中に「熱」がこもっています。
「熱」がこもっているので皮膚が赤く、乾燥するのです。
この「痒い」と便通が皮膚病の鑑別のポイントなのです。
秦先生は全身細かく見てくださり、言葉が通じなくても慈愛のこもった診察は、
その時診てもらった男性の患者さんが「あの先生元気?会いたいなあ」
と後あとまで、おっしゃるくらいでした。
皮膚の難病の尋常性乾癬や慢性じんましんなどが
みるみるうちによくなる姿を見て、私も中医学の皮膚科のすごさを感じました。
アトピーはさすがにすぐ、というわけにはいきませんでしたが
ステロイドの副作用と慢性で肌が赤く、てかてかしてかゆみの取れない人たちも
だんだん良くなり、その後20年後にお会いした方も、悪くなってはいない、と喜んでいました。
先生の処方の特徴は胃腸をいたわる処方で、
消化の漢方生薬をどの人にも使っていたのが印象に残っています。
皮膚病は食べ物が大事です、と同時にそれを消化して
血にして、丈夫な皮膚を作ることが大事なのです。
松居さんの息子さんは始め中国にいる漢方医に診てもらい、
その後その漢方医の大学の教官である秦 漢琨に診てもらいすっかりよくなったようです。
しかし秦先生は有名になってしまい、毎晩11時ころまで往診され体調を崩されました。
薬剤師 中国政府認定国際中医師 植松 光子 2014年1月23日