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アトピーの乾燥でかゆい人が増えています。
漢方薬で赤みと腫れが引いてくると、乾燥が気になってくる人が多く見られます。
なぜでしょう?
1:乾燥の原因
赤みや腫れがある、ということは熱がこもっています。
熱によって体内の水分は蒸発し、皮膚は乾燥してくるのです。
乾燥すると皮膚表面が荒れて、少しの刺激でかゆくなります。
しかも、かゆみの神経が伸びてきて皮膚表面にまできています。
そこで、さらに少し触れるだけでまたかゆくなる、といった、
かゆみのサイクルに入ってしまいます。
2:アトピーの乾燥とかゆみは植物油も原因
また、乾燥の季節は、健康な皮膚の人でさえかゆくなるくらいですから、
アトピーで皮膚のバリアーが傷ついている人はさらに乾燥してかゆくなります。
ではどうしたらよいでしょうか?
3:アトピーの乾燥対策
辛いアトピーの乾燥対策は潤すことが大事です。
体の中と外、両方からです。
外からはジネンミストや瑞花露ローション、
花しずく潤化粧品をたっぷりかけましょう。
お部屋の保湿もわすれないでね(^-^)
中からは潤す食べ物をとりましょう。
乾かすものはやめましょう。せんべい、クッキー、辛い物、パンよりごはん。
潤す食べ物は、白きくらげ、豚の赤み、トマト、キュウリ、梨など。
漢方薬は即効性があります。
麦門冬・ユリ根・地黄など潤すものが一杯です。
赤ちゃんや子供はユリ根の粉末がおいしく甘く、
乾燥した咳にも良いです。
人は宇宙の一部です。体も小さな宇宙です。
季節は大いに体に影響します。
季節に合わせて対応していくと早くよくなります。
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今摂っている油脂が、未来の体をむしばむ?!
毎日摂る油脂は10年後、20年後の体に影響を与えます。
植物油には、脂肪酸の一種 不飽和脂肪酸が多く含まれています。
不飽和脂肪酸は、オレイン酸・リノール酸・リノレン酸の3つに分けられます。
各家庭で日常的に利用するサラダオイルは、キャノーラ油(菜種油)と
大豆油など9種類が混合されたものです。
日本独自のもので、サラダに使うため大正時代に開発されました。
さて、ここで皆様にお知らせしたいことは
「サラダオイルには
『リノール酸が多く含まれている』 ということです。」
リノール酸は、体内でγ-リノレン酸に変わり、
さらには体内で炎症を起こさせるアラキドン酸という脂肪酸へと変化します。
アラキドン酸は、炎症を起こす物質を作成します。
結果、アトピー・かゆみ・しみ・しわ・花粉症
・ぜんそく・風邪などの症状を招きます。
更には、「ガン」が増えることも世界中の研究によって突き止められました。
肺ガン・大腸ガン・食道ガン・乳ガン・・・・・。
アラキドン酸が起こした炎症によって発生した大量の活性酸素は、
血液中のLDLコレステロールを酸化させて“ゴミ”にしてしまいます。
細胞の掃除役といわれるマクロファージがその“ゴミ”を 血管壁に取り込んで、
結果としてコブを作ってしまい血管を詰まらせます。
動脈硬化の原因はコレステロールではなく、
アラキドン酸の仕業なのです。
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紫根オイルで、肌を丈夫にしよう。
赤ちゃんの肌は脂が少なく、脂が出てくるのは、
にきびが出来る思春期からです。
それまでは、外から油を補った方が良いです。
予防を重視する中国では、赤ちゃんには紫草のオイルを、
おむつを替えるたび、また入浴後に塗って、肌を丈夫にするそうです。
このオイルは家庭で簡単に作れます。
作り方は紫根を胡麻油に漬けるだけです。
中国では紫草を使いますが、日本の漢方薬局では紫根を使います。
詳しい作り方は紫根とごま油のなかの説明書にかいてあります。
特にアトピーの赤ちゃんや大人も、全身に塗るとよく伸びて、赤みにも良いです。
この上から漢方の軟膏を塗ると、さらに効き目がよくなります。
紫根は涼血作用と解毒作用があり、熱や赤みをとる作用があります。
歌舞伎の助六は紫はちまきをしてでてきますが、
これは今病気で高熱がある、ということを表しています。
今でいえば「冷えぴた」ですね。
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「アトピーは中医学と薬膳できれいになろう」講演会お知らせ
このたび講演会
「アトピーは中医学と薬膳できれいになろう」
を沖縄で9月23,24日に行うことになりました。
講師は沖縄 琉球薬膳教室「龍花」主宰の宮國由紀江先生と
「アトピーは中医学と薬膳で治す」の著者 植松光子です。
沖縄は暑くて湿気が多く、アトピーの人が多いので、来てほしいという
依頼を受けていくことになりました。
記
9月23日 日曜日 12;30~14:00
9月24日 月曜日(振替休日) 10:00~11:30
場所:うるま市宮里 薬膳教室「薬膳龍花」
参加費:3000円 前払い 9月18日まで
漢方オイルの作り方の実習も致します。
連絡先「龍花」
担当高橋様
fax:098-974-8183