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  • 冷えのぼせ4 胃腸虚弱

    体内の「気」(エネルギー)や「血(けつ)」は、体を温める大切な要素です。

    そのため食事の栄養から気血を生み出す胃腸の働きが弱くなると、

    体内の気血が不足して「冷え」を招きやすくなります。

    一方、胃腸の機能が低下して消化不良を起こすと、食物が停滞して

    体内に「湿熱(しつねつ)」が発生することもあります。

    結果、冷えと熱が混在して「冷えのぼせ」が起こるのです。

     

    *気になる症状

    疲労で冷えのぼせの症状が強くなる、疲労感、顔色が白い、

    めまい、食欲不振、お腹の張り、軟便・下痢、

    舌の色が淡い、舌苔が白い、汗がダラダラ出る

    *食養生

    胃腸を養い、気血を充実させる、温性・甘味の食材:

    米、しょうが、シナモン、山椒の実、枸杞の実、ほうれん草、

    いんげん豆、鶏肉、卵、豆腐、ねぎ、フェンネル、なつめ、

    きのこ類、にんじん、かぼちゃ、鮭、黒糖 など。

  • 冷えのぼせ3 ストレス

    ストレスで肝の機能が低下すると、気の巡りが滞りがちになります。

    すると、気のエネルギーが停滞して体内に「熱」が発生し、

    ほてりやのぼせの症状につながります。

    また、気は「血」の流れをサポートしているため、

    気の巡りが停滞すると血流の悪化も招きます。

    結果、手足の先まで十分な血が巡らず、「冷え」を起こしてしまうのです。

    こうした熱と冷えの混在が、「冷えのぼせ」を招く要因となります。

     

    *気になる症状

    ストレスで冷えのぼせの症状が強くなる、頭痛、

    肩こり、イライラ、怒りっぽい、緊張しやすい、

    胸苦しい、のどの閉塞感、口の渇き、

    舌辺(舌の両脇)が紅い、舌苔が薄く黄色い

    *食養生

    気の巡りを整え肝の熱を取る、涼性で香りの良いもの:

    ミント、ちんぴ(乾燥したみかんの皮)、金針菜、

    春菊、竹の子、そば、ジャスミン、菊、ウコン、

    黒きくらげ、三つ葉、コリアンダー

  • 冷えのぼせ2 血行不良

    「血」は体内を巡って体を温めているため、

    寒さで血流が悪化すると「冷え」を招くことにつながります。

    一方、温かい血の流れが停滞すると、

    余分な「熱」がこもることもあります。

    血行不良による「冷えのぼせ」は、こうした

    血の特徴によって冷えと熱が混在した状態です。

    熱は上へと昇る性質があるため、顔や頭部にほてりが生じ、

    反対に、手足の先には十分な血が巡らず、冷えを招いてしまうのです。

    養生の基本は、体をしっかり温めて血行促進する事です。

     

    *気になる症状

    暖房で冷えのぼせの症状が強くなる、手足の強い冷え、しびれ、

    痛みの症状(頭痛、関節痛、生理痛など)、

    顔色が蒼白、または暗い、皮膚のしみ・くすみ、

    舌の色が暗い・瘀点がある、舌苔が白い

     

    *食養生

    体を温め血行を良くする、温性で血に作用する黒の食材:

    紅花、らっきょう、玉ねぎ、黒きくらげ、いわし、さんま、

    納豆、紅茶、よもぎ、ウコン、適量の酒(紹興酒、赤ワイン) など

  • 冷えのぼせ1

    手足は冷たいのに、顔はほてって熱い。

    そんな「冷えのぼせ」の症状は更年期の不調と

    思われがちですが、実際は年齢を問わず現れる症状です。

      

     

    中医学では、冷えのぼせは主に

    身体の冷えから起こると考えます。

    その要因は、血行不良、ストレス、胃腸の虚弱など。

    こうした体内の不調が冷えと熱の混在を起こし、

    冷えのぼせにつながるのです。

     

    冷えのぼせ自体は病気ではありませんが、

    放っておくと不眠、イライラ、肩こり、めまい、

    頭痛といったさまざまな不調につながる心配もあります。

    日頃のケアで体質を健やかに整え、

    まずは“冷えない身体づくり”を目指しましょう。

    人の体を陰陽で捉えると、上半身は「陽」、

    下半身は「陰」にあたると中医学では考えます。

    体内に発生した「熱」にあたるので上半身に、

    「冷え」なので下半身に溜まりやすくなります。

    これを「上熱下寒(じょうねつげかん)といいます。

     

    そのため、熱と冷えが体内に混在すると、

    顔や頭部がほてり、手足の先や下半身が冷える

    「冷えのぼせ」の症状が起こるのです。

    体内の不調を整え、冷えのぼせを起こす要因を

    根本から改善していきましょう。

  • 口内炎対策・4 潤い不足

    2023年2月14日 , , ,

    身体に潤いを与える「津液(しんえき)」や「血(けつ)」が不足していると、

    体内の熱を冷ますことができず、熱がこもりやすくなってしまいます。

    この過剰にこもった熱が、口内炎の炎症を引き起こす原因になります。


    身体の潤いは加齢とともに失われていくため、特に更年期を迎える

    40歳以降の人は注意しましょう。

    また、食べても太らない痩せ型の人にも多いので、こうした体質の人は

    若い人でも注意が必要です。

    その他、月経や慢性的な疾患が潤い不足の原因になることもあります。

    日頃から、こまめな水分補給、潤いの多い食材選びなどを心がけ、

    不足しがちな潤いを積極的に養いましょう。

     

    *気になる症状

    赤みが少なく微かに痛む口内炎、口内炎を繰り返す・慢性化しやすい、

    微熱、痩せている、口の乾燥、虫歯になりやすい、便秘気味、舌が少し紅く苔が少ない

     

    *食養生

    潤いを生み、熱を冷ます食材を:

    はちみつ、干し柿の白い粉、クコの実、レモン、トマト、グレープフルーツ、

    ぶどう、梨、りんご、卵

    ※香辛料は、潤いを消耗するので取り過ぎに注意。

    *暮らしの口内炎対策

    ・熱を助長するもの(辛いもの、揚げ物、肉類、酒など)は控えめに

    ・食事は“新鮮な野菜たっぷり”を心がけて

    ・タバコなどの刺激はなるべく避けること

    ・食後のうがいや歯磨きで、口内を清潔に

    ・虫歯になったら早めの治療を

    ・便通を良くすることも大切

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