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婚活妊活ビンボーは怖くない。その15
*給料が3か月続けて消えた!?
さてまたその翌月の給料日。
さあ、こんどこそお給料がはいる
と楽しみにまた豚カツを作って待っていました。
玄関をガラッとあける音。
「おかえりなさい!!」
と言っているうちにススッといなくなりました。
狭い家の中、どこへ消えたかしらと探していると
どこにいたと思いますか?
風呂場の沸かしているお風呂のふたの上に
ダルマさんのようにあぐらをかき、
腕を組んで目をつぶっているではありませんか。
「どうしたの?」
と聞きますとしばらく返事がありません。
やっと口を開くと
「新宿で給料を背広のポケットに入れて仲間と飲んで歩いていたら、
ボンとぶつかってくるやつがいたと思ったら、給料袋がなくなっていた」
と言うではありませんか。
これには開いた口がふさがりませんでした。
今でも、風呂桶のふたの上に座っている姿を思い浮かべますと
おかしくなります(^O^)
3か月続けてほとんど全額給料がなくなり、
どうして暮していたのか記憶にありません。
人間という生き物は都合の悪い事、嫌なことは忘れるように出来ています。
だから生きていけるのです。
ある心理学者の本に
「男の脳はザル脳、女の脳はバケツ脳」と書いてありました。
男の脳みそはザルのようにこぼれて忘れてしまう。
女は絶対に忘れない。バケツにため込むように覚えていると。
たぶん夫は忘れているでしょう。
確かに事件は覚えていますが、その後の困ったことは覚えて居ない。
たぶんスルリと切り抜けたのでしょう。
人間は困難にぶつかると、それを切り抜け成長していくのです。
おかげで少しの物不足にはビックリしないようになりました。
オイルショックや、最近の東日本大地震の時に物がなくなる、
といってテイッシュペーパーやガソリンを買いだめに走った人がいますが、
私は一切こういう時に買い物に行ったことはない。
テイッシュペーパーがなければ新聞紙をもんで使ってもいいし、
葉っぱで拭いてもいいくらいに思っている。
むしろ一人がいつもより一個多く買っただけで
日本全体の購買量がどうなるか考える頭が必要です。
ビンボーは人を鍛え、知恵をつけます。
『のほほん(*^▽^*)』と育った私も少しは生活の知恵がついたかな?
結婚生活は山あり、谷あり。退屈しません。
そこが結婚の面白い所です。
江戸っ子は宵越しの金を持たない、といいます。
波乱万丈、その後も貯まるとすぐなくなるのが我が家の特徴です。