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「体の内側から根本的な体質改善」薬学部実習生感想文・96
ウエマツ薬局に実習に来られた、薬学部5年生の感想文をご紹介します。
*漢方に今まで興味を持っていましたか?
はい。自分でも漢方薬を使用することがあったため。
大学で学んだ生薬学を通して関心があったため。
*実際に今回体験して感じたこと。また、将来漢方の仕事をやってみたいと思いましたか?
今回の実習で印象に残ったことは治療を行ううえで体の内側から根本的な体質改善を行うことです。
一般的な病院では病気の症状を改善することが中心ですが、漢方薬局では症状の改善に加え、継続的に食事や生活習慣、日々の体調変化に合わせた漢方薬の使用により体質から改善するという考え方であることが分かりました。
患者さんの問診や舌診の様子を見学させていただきましたが、患者さんの話から気血水のどこが不足又は滞っているのかを考え、漢方薬を選択する流れを拝見しました。
まず、疾患名ではなく、体の不調について考えることで個人に合った薬の選択が行えると分かりました。
さらに、患者さんにとっても体の中に何が不足した状態でこういった症状を引き起こして、何を補うために薬を使用するという納得した理由をもとに薬を処方されることで健康面的にも気を遣っている患者さんが多いように感じました。
実際の患者さんでかなり重症であった方も症状が改善していて、日々の日常生活から気を遣うことや漢方による体質改善の奥深さを学びました。
薬膳、食事指導では中医学の考え方で食事も薬となる考え方があり、体質や体調に合わせてバランスよく食事をすることで体の調子を整えられることを学びました。
調剤ではそれぞれの生薬を調合して1つの漢方薬の作製や煎じ薬の一包化調剤を行い、オーダーメイド医療の良さを実感しました。
2024年7月12日 日本薬科大学薬学部薬学科 M.S