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更年期を元気に過ごす漢方の知恵
女性の体は7の倍数で変化をします。
7×6=42歳ごろからそろそろ更年期の症状が出てきます。
生理は早くなったり、遅くなったり。
皺が出始め、髪の毛も抜けやすくなり、艶が減り、乾燥してきます。
腰痛が起きたりもします。
更年期症候群で多いのは自律神経のアンバランス
鬱になりやすい・頭痛・肩こり・寝つきが悪い・のぼせ・冷えのぼせ・ドキドキするなど今までなかった症状が出てきます。
半面これらの症状が全く出なかった人もいます。
一概には言えませんが、熱中する仕事や趣味がある人にそういう傾向があるようです。
更年期に関係のある五臓
肝腎かなめという言葉があります。
「肝」「腎」が大事なのです。中医学で言う「肝」とは二つ働きがあります。
一つは「血」の貯蔵庫、もう一つは「気」や「血」の流れをよくすることです。
ところが更年期になり、「肝」の血が少なくなると、気の流れも悪くなり滞るので上記の症状が出てくるのです。
更年期をうまく切り抜けるのには「肝」の働きを助けることが大事です。
普段から「血」を補う婦宝当帰膠(※)などをしっかり飲んでいくとよいでしょう。
植松光子 記
※婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
トウキをはじめ、センキュウ、オウギなどを加えた処方でこれら9種類の生薬を原料とするシロップ剤です。
効能・効果
更年期障害による下記疾患:冷え症、貧血、生理不順、生理痛、腹痛、腰痛、肩こり、頭痛、めまい、のぼせ、耳鳴り
(こちらの商品はインターネット等による通信販売はしておりませんのでご了承ください。)
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師(日本人女性で初めて)
世界中医薬連合会皮膚科理事(日本人薬剤師で初めて)
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体外受精が保険適用になったが意外な問題点が。
本日、不妊症専門医の講演をお聴きしました。
体外受精が保険適用になり、患者さんにとって喜ばしいことですが、困ることができたので漢方薬局に助けてほしいことがある、と話されていました。
体外受精は39歳まで6回、40~43歳まで3回保険が効きます。
①検査に時間がかかる、治療は早めに始めよう
検査は時間がかかるので、赤ちゃんが欲しいと思ったら早めに不妊専門病院に行くよう、勧めてほしい。
タイミングや人口授精では成功率は低い。少しでも早く治療に取り掛かった方がよい。
②自費診療と保険診療は同時にできない
流産の原因の一つに免疫性流産があります。
受精卵の中に夫の染色体が含まれるので、自分ではない異物だと思って排除しようとする働きです。
その治療に効果のある薬が保険適用ではないのです。
自費診療と保険診療は同時にできないことになっているのでとても困っている。
流産を繰り返す人の多くにこの免疫性流産が多く、植松の経験では舌に歯型がある人、花粉症を持っている人は異物に敏感なのでこの免疫性流産が多いように感じています。
漢方ではこのようなタイプの人に良い漢方薬があります。
病院の治療と漢方薬を併用すると妊娠を継続して元気な赤ちゃんに恵まれるでしょう。
③慢性子宮内膜炎で生理の度に熱が出る人の内膜は、ボコボコして妊娠しにくい。
抗生物質は長期飲めないので漢方薬で治してほしい。
④卵子の老化をゆっくりするような漢方薬を飲ませてほしい。
⑤良質な受精卵、良質胚は体外受精ではできない。
脂質異常、酸化ストレスを取り血流改善、代謝の改善を漢方でやってほしい。
⑥染色体異常を調べる着床前診断は自費診療なので保険診療の体外受精とは併用できない。
以上のようなお話でした。
私も高額な体外受精が皆さんのために早く保険適用ができないか望んでいたのですが、お話を聴いて意外な落とし穴があることにびっくりしました。
保険が効いて少し経済的に楽になりますから、早く妊娠できるよう、漢方と養生指導でお手伝いできればうれしいと思っております。
植松光子 記 2022/5/29
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痛みがないのが正しい生理
生理の時に下腹部が痛い、というのは当たり前のことではないんです。
痛みがないのが正常な生理です。
生理痛の原因は主に冷えとストレスです。
漢方では冷えると血が凍る、といいます。
またストレスも血を凍らせる、といいます。
また、生理の時に、血の塊が出ることはありませんか?
一般に若い人、健康な人はあまり出ません。
これは冷えている証拠です。
自分は健康だと思っていても、体の中の血流が悪くなっている証拠なのです。
また、生理痛は将来、子宮内膜症になる恐れがあります。
子宮内膜症はひどい生理痛を引き起こし、内膜に卵が着床しにくくなるので、
赤ちゃんができなくなる恐れもあります。
鎮痛剤で痛みを抑えるのではなくて、痛みが起きないようにすることが大事です。
冷え対策に女性は下半身を特によく温めると良いですよ。
冷え取り靴下もおすすめです。
入浴時以外に毎日靴下を重ね履きするものです。
絹5本指→ウール5本指→絹先丸→ウール先丸の順番で靴下をはきます。
これはハードルが高い、と思いの方は下半身を冷やさないように、
工夫してみて下さいね。
また、生理痛はすでに子宮の病気になっているサインかも知れません。
気になる方は早めに受診してくださいね。
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生理の時の激しい運動
先日、ツイッターで生理の時の運動について投稿したところ、
プールの授業は座って見学だったが、コンクリートの上で冷えた。
子供の頃体育を生理で休むと、代わりにグラウンドを10周走らされた。
というコメントもあり、とても心配になりました。
生理の時、激しい運動をすると、血が逆流して卵管から体内に漏れることがあります。(※)
それは子宮内膜の細胞ですので鼻や胃、腎臓などに定着して生理の度に出血を起こします。
怖い子宮内膜症です。
学校の先生や、スポーツ関係の方にお願いします。
生理の時は温かい教室などで静かに休ませるよう、女性の体を大事にする為にお願いします。
高校時代、部活動で激しい運動していた女性から聞いた話です。
その時の卒業生半分が不妊症だそうです。
監督を恨んでいる、とも言っていました。
監督は女性の生理の事は知らなかったのでしよう。
どの指導者も女性の体のことをもっと勉強する必要があります。
※子宮内膜症の原因 逆流説
月経血の1部が卵管を通じてお腹の中に逆流をします。
月経血中にある剥がれた子宮の内膜組織や細胞も、一緒に骨板の中に運ばれて、
骨盤内の臓器や組織にくっつくことで、子宮内膜症になると言われています。
これが現在の最も有力な原因仮説です。
日本内分泌学会HPより⇒子宮内膜症
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香りの高いバラのお茶を飲んでみませんか?
「マイカイカ」はバラの先祖「ハマナス」のことで、玫瑰花と書きます。
北海道の原生花園にいっぱい咲いていて、雅子皇后のお印としても有名です。
原種なので害虫に強く殺虫剤は要らないのが、気に入っています。
漢方薬として私の恩師の中国北京の路 京華先生は女性によくお使いになられます。
血の道に効果があるのです。
血の道とは女性特有の生理、妊娠、出産、更年期などの体や精神症状をふくむ概念です、
赤ちゃんの欲しい方、妊活中のストレスには最適です。
是非薫り高いお茶で優雅なひと時を味わってください。
私は漢字の方が優雅な感じがして好きですので、こちらを使わせてください。
玫瑰花茶の入れ方 一人分 (ウエマツ流)
玫瑰花のつぼみ 3個 をティーカップに入れる。
日本茶(緑茶) 少なめに急須に入れる。
両方同時に熱いお湯を注ぐ。
玫瑰花の方は、お湯は少量で浸すくらい。
3分経ったら、緑茶をティーカップに注ぐ。
以上です。お好みで砂糖少々入れても楽しいです。
どうぞゆっくりと深紅のばらの香りをお楽しみください。
優雅な気分になれますよ。