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生理痛や不妊におすすめの食べ物
①主に気、血の流れをよくするもの、体を温める作用のあるものを摂りましょう。
料理は温かいものを。アイスなど冷たいものはやめましょう。
●気の流れをよくするもの
紫蘇・玉ねぎ・ピーマン・キャベツ・にらなど。
●血の流れをよくするもの
小松菜・しし唐辛子・茗荷・サンザシ・桃・いわし・さんまなど青魚。
●身体を温めるもの
にら・エビ・マグロ・シナモン・八角・ウイスキーなど。
②よい卵子を作る食べ物
卵子が育つためのタンパク質の吸収を手助けするのに微量ミネラルが必要です。
微量ミネラルは人が体内で作ることができず、食事や健康食品から補います。
亜鉛は発育や成長を助ける大事な微量ミネラルです。
亜鉛を多く含む食品は、牡蠣、肉類、魚介類、ナッツ類などに含まれますが、
牡蠣がダントツに多く、100g当たり13.2mgです。
牡蠣を毎日とるのは難しいので健康食品で渡辺オイスターがあり、
ウエマツ薬局では安心しておすすめしています。
③鉄分
女性は生理や出産、授乳で不足しがちです。
不足するとうつになりやすいことが知られてきました。
生理中や経血過多の人は貧血になりやすく、また便秘にもなりやすいのです。
鉄分が含まれる食べ物は、レバーや、牛もも肉などの赤みの肉、かつおやまぐろなどの赤身の魚、
赤貝、豆類や小松菜、ほうれん草などがあります。
健康食品では、ヘム鉄入り、サンザシ、プルーンで妊娠中も飲める「ヘムロイヤル」が喜ばれています。
国際中医師 薬剤師 植松光子
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生理痛や不妊の原因の一つ、怖いドロドロ血、瘀血をとる方法
①冷やさない
身体が温かいと、血の流れがよくなります。酵素が働くからです。
例えば、南国の果物に含まれるたんぱく分解酵素プロテアーゼが肉を柔らかくするように、
人の体内でも多くの酵素が働いて血液を流れやすくし、血の塊を溶かしてくれます。
その酵素は体温と同じ37度から38度でないと十分に働きません。
血をサラサラにする酵素は血の塊を溶かし、スムーズに経血を外へ押し出してくれます。
子宮内膜をはがす体内の酵素もよく働いて、痛みもなくはがれます。
しかし冷えると酵素がうまく働かず、身体はホルモンの命令で無理にはがそうとするので、
きれいにはがれず子宮の傷が深くなります。
子宮の傷が深くなると着床しにくくなり、妊娠できない可能性があります。
●冷え対策:
体温以下のものは絶対飲まないようにしましょう。とくに生理中は厳禁です。
胃の下は子宮だからです。
中国のお母さんは娘が生理中冷たいものをとると「死んじゃいますよ‼」と大きな声で怒るそうです。
「首」という字がつくところを温めましょう。首、手首、足首。
寝るときは肩を冷やさないよう、肩にバスタオルなど掛けて隙間風を防ぎましょう。
特に冷える人は靴下の重ね履きもよいです。
靴下は、足首はゆるゆるで、肌に当たるところは絹、外側はウールで空気の層を作ると
厚い靴下を履くより柔らかな温かさで体が温まります。
夜寝る時も真冬は靴下の二枚重ねが熟睡できます。
②運動
毎日運動を。速足で歩き、血流を良くしましょう。
③大きな声で笑う。
「わっはっは」と笑うと横隔膜が動くので、その周りの胃腸、肺、肝臓、子宮すべてが動き、血流がよくなります。
④ストレスを溜めない
赤ちゃんが欲しい、と考え過ぎるとそれがストレスになります。
私が10年来研修に行っている中国南京の不妊症の漢方、人間国宝の夏 桂成先生は、
訪れる患者さん全員に「心を静かに」とおっしゃっています。
⑤早く寝る
中医学では、昼は「陽」、夜は「陰」と考えます。
「陰」の時間は身体に水分や栄養を与える時間です。
子宮の内膜は乾燥すると固く柔軟性を失い、ねばねばして月経血として膣から出るときに
痛みを起こしやすいのです。夜は早く寝て身体に水分や栄養を蓄えることが重要です。
文責 薬剤師 国際中医師 植松光子
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妊活を成功させるためのこつ。
花に例えてお伝えすると、
良い土の畑と良い種を用意するのがいいでしょう。
*子宮内膜がふかふかになると、妊娠。
子宝相談で漢方薬を求めて来店される、38歳の方が妊娠されました。
漢方薬を飲んで子宮の内膜が14mmと厚くなり、ふかふかで、
医者もびっくりするくらいで、体外受精に成功しました。
子宮内膜は例えて言えば畑の土です。ふかふかの厚い土に根はつきます。
生理の塊は石ころのようなもので、瘀血(おけつ)です。
瘀血をとる漢方薬でふかふかの畑にしましょう。
(写真は芍薬。生理痛などに漢方生薬として用います。)
*妊活を成功させるコツは良い畑と種(内膜と卵)
花に例えてお伝えすると、良い土の畑と良い種を用意するのがいいでしょう。
良い種になったかどうかは、
低温期が36.3〜36.4度になり、基礎体温のグラフも安定すれば良い種(卵子)です。
良い土=内膜(月経血に塊がない、生理痛がない)と良い種になると、妊娠しやすく、
また、そうなった時に体外受精をすると成功しやすいです。
(写真:牡丹。牡丹の皮は瘀血=内膜のドロドロ血をきれいにする漢方生薬です。)*良い畑とはきれいな子宮内膜の事
子宮の内膜がきれいかどうかの調べ方
1・生理の血液がきれいな赤色になった。
2・生理中に血の塊がなくなった。
3・生理痛がなくなった。
赤ちゃんの欲しい方は以上の3つの条件を満たす内膜を目指しましょう。
血流を良くする、運動をする。
ストレスを溜め込まないで楽しく生活しましょう。
*良い卵って?
低温期の基礎体温を安定させると良い卵ができます。
変動の幅は0.2から0.3度位
排卵した卵胞の細胞が変化して妊娠を継続させる黄体ホルモンを作ります。
黄体ホルモンをしっかり作るためには、その前の卵胞の質をよくさせる事です。
低温期の基礎体温が安定していると良い卵胞ができます。
*タイミングの良い日
オリモノは精子を子宮に入りやすくする役割を持っています。
基礎体温表に量を+、++、+++とつけると自分の傾向がよく分かります。
1番多い日の翌日排卵です。1番多い日にタイミングを取ると良いです。
精子が入っていって、卵管采のところで待っています。
その間にしっかり栄養を吸収して、精子はさらに元気になって、お姫様(卵子)を待っているのです。
*体外受精をする前に。
体外受精は、普通の畑に普通の種をばらまくようなものです。
良い芽が出るかどうかは、誰も分かりません。
しかも、排卵促進剤は、卵をいっぱい出させますが、子宮の内膜を薄くする副作用があります。
世界中のお医者さんの悩みだそうです。
高価で体に負担をかける体外受精をする前に、
フカフカの子宮内膜と、良い卵を作った方が良いと思いませんか?
文責 薬剤師 国際中医師 植松光子
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牡蠣は栄養たっぷり
私は牡蠣が大好き!
このたび牡蠣のことを調べれば調べるほどすごいってことがわかり、またまた大好きになりました。
牡蠣は海の中で動かなく、海水中の良質なプランクトンを摂取し、
ただただ海の水を吸い込んでいるだけ。
その量風呂桶一杯と同じくらいだそうです。
動けない、ということは筋肉がなく、ほとんど内臓なので隅々まで栄養が貯えられているのです。
牡蠣には微量ミネラルがバランスよく含有され、特に亜鉛とタウリンが豊富です。
タウリンはアミノ酸の一種で疲労回復、コレステロールを減少、
血圧を抑える働きもあり高血圧予防に有効です。
中国明の時代の漢方の薬物書 本草綱目には
「煮て食すと虚無感、心理的なわずらいを癒し、身体の調子を整え、
丹毒を消し、婦人の血気の流れをよくする。
生のまま生姜酢で食すと、丹毒を治し、飲酒後の熱を下げ、喉の渇きを癒す。
炙って食すと大変おいしく、また肌のきめを整え、皮膚の色を美しくする。
本草綱目 二十三 四十六巻」
(写真:炒めて、しめじとネギを加えバターと醤油で味付け)
心のトラブル、お肌をきれいにしお酒の後にも良い。
丹毒とは今の蜂窩織炎(ほうかしきえん)のことで、
アトピーの人が抵抗力がおちるとよくなる細菌性の炎症です。
亜鉛には細胞分裂や新陳代謝を促進する効果があります。
ですから肌を丈夫にし、美肌効果が高く赤ちゃんのミルクにも添加されているのでしょう。
また亜鉛は男性の精子の構成成分なので男性機能は亜鉛がないとだめになってしまうのです。
ただし、すべて亜鉛だけを単独に摂るのではなく、ほかの微量ミネラルやビタミンと
バランスよく摂取することにより働きがよくなります。
参考に牡蠣は亜鉛が可食部100gあたり14mg含有されています。
1個重さ20gですので1個当たり2.8mg
日本人の亜鉛推奨摂取量は成人男子10mgですので、1日4個くらい毎日とる必要が出てきます。
しかし実際は必要量の半分くらいしか取れていません。
牡蠣一日4個はいくら牡蠣の好きな私でも食べられません。
そうしましたら、素晴らしいものが見つかりました。
生の牡蠣をすりつぶして上澄みだけを取り、海水で汚れた肉の部分を取り除いて錠剤にした
「渡辺オイスター」に巡り合ったのです。
渡辺貢社長はオイスターの研究で国立北海道大学客員教授になられたそうで、
渡辺オイスターの品質も信頼がおけるものです。
栄養補助食品として漢方薬の効き目もよくしますし、高齢になると食事量が減ることにより
栄養摂取が減り筋肉などが衰えます。
毎日とることで毎日を元気に過ごすことができるでしょう。
文責 薬剤師 国際中医師 植松光子
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おりものは体からのメッセージ
おりものとは「帯下」とも言い、腟や子宮からの分泌物が腟外に流れ出してくるものの総称です。
べたべたしたり、下着が汚れたりと、マイナスのイメージがある方も多いかと思いますが、
女性の体からおりてくる、メッセージでもあります。
「おりもの不妊」と言って赤ちゃんができない原因の1つにおりものが多すぎることがあります。
おりものは、排卵日頃と生理前にあるのが正常です。
水っぽいおりものが毎日たくさんある人は、胃腸が弱くて冷え性の人に多いです。
黄色いおりものが毎日あったり匂いが強い人は、ストレスが多かったり、
頑張りすぎて体の中に熱がこもっています。
*おりものの役目
自浄作用
細菌が膣を通して身体に入ってくるのを防ぎます。
「おりもの」は膣の中をきれいに保つ力を持っています。
受精の手助け
排卵期に受精の手助けをしてくれます。
特に子宮の出口から出る「おりもの」は精子がスムーズに到達する役割をしてくれます。
*おりものの周期
おりものにも生理と同じ様に周期があります。
女性ホルモンは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類。
おりものの状態はこの2つのホルモンと深く関わっています。
自分なりのおりもの周期や変化を知っておけば、生理や排卵日の時期などを知る目安となりますね。
おりものの量や状態は、女性ホルモン(エストロゲン)と深い関わりがあるので、
年齢と共に変化や違いがあります。
妊娠可能な年齢は、おりものの量自体が多くなりますが、閉経を迎えるとぐっと量が少なくなります。
おりものの臭いを気にし過ぎる方もいるようです。
もともと、少しすっぱいにおいがします。
ヨーグルトやチーズ、薄めたお酢のように感じる方もいるようです。
いつもと臭いや色が違う、臭いがきついと感じる時は、悪い菌が増えているかもしれないので、
受診をお勧めします。
通気性が悪く、湿度が高い状態が続くと細菌が繁殖しやすくなります。
きつい下着、ジーンズなどを毎日身に着けるのはさけ、おりものシートを使用する時は
こまめに取り替えましょう。
参茸補血丸、婦宝当帰膠、参馬補腎丸など、漢方薬には婦人科に良いものがたくさんあります。
体外受精の前に漢方薬で体を整えると成功率が高いのは実証されています。
神戸地区の調査によりますと、体外受精だけの妊娠率15%、
中国漢方薬と併用した人は40%と報告されています。
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師