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脳梗塞の予防・3 体質別のケア(太り気味)
前回、脳梗塞予防の基本をお伝えしましたが
さらに体質別のケアが大事です。
《太り気味》
高脂血症、肥満などの体質を、中医学では
「痰湿(余分な水分や汚れ)」が溜まった状態と考えます。
痰湿はべたべたしているため、血管に溜まりやすく、
血液も粘りのあるドロドロの状態になってしまいます。
これが「瘀血」の要因となり、動脈硬化や血栓にもつながってしまうのです。
痰湿は食事の不摂生が最大の原因です。
また、胃腸の働きが悪く、水分代謝が落ちて痰湿が溜まってしまうこともあります。
日頃の食生活と胃腸を整えることを心がけましょう。
*気になる症状
吐き気・めまい・耳の閉塞感・痰が多い
食欲不振・軟便・肥満傾向・頭重
体が重い
*食養生
~利尿作用で痰湿を取り除く~杏仁・冬瓜・はと麦
大根・きゅうり・ハブ茶
梨・春雨・枇杷・もやし など
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脳梗塞の予防・2 基本のケア
血管は加齢とともに弾力を失って硬くなり、
食生活の乱れや運動不足、喫煙が重なると
血液もドロドロの状態になってしまいます。
でも、弾力のあるしなやかな血管、血液もサラサラで滞りなく流れる。
こうした血管力の高い状態を保つことが出来れば、脳梗塞も起こりにくくなります。
中医学では、血管力が落ちて血流が悪化した状態を
「瘀血(おけつ)」と考えます。
瘀血は動脈硬化や血栓を招き、脳梗塞を引き起こす原因になるので注意が必要です。
特に不調はなくても、健康診断などで気になる数値があれば、
放置は禁物です。食生活の改善や運動など、
日常の養生で血管力を高め、瘀血を改善しましょう。
*気になる症状
痛みが多い(頭痛・胸痛・胃痛・腹痛・生理痛・関節痛・腰痛など)
めまい、物忘れ、しびれ、足がつりやすい、手足の冷えなど
*食養生
~血管を柔らかく、血をさらさらに~
黒豆・ナス・小豆・らっきょう・さば
海藻類・紅花・よもぎ・
玉ねぎ・いわし など
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脳梗塞の予防・1
「脳梗塞」は脳の血管が詰まり、血流が止まって、
酸素や栄養が送られなくなることで、
その部位の細胞が死んでしまう病気です。
脳の血管が詰まる原因は、大きく分けて2つあります。
一つは、動脈硬化によって脳の血管が狭くなり、
そこに血栓(血の塊)ができて塞がれてしまう事。
もう一つは、血流に乗って運ばれた血栓が脳で詰まってしまうもの(塞栓性)で、
多くは、不整脈によって心臓の中にできた小さな血栓が原因となっています。
中医学では、こうした血管の詰まりの主な原因を「瘀血(おけつ)」と考えます。
瘀血は、血管の老化やドロドロ血などによって、血の流れが悪い状態のことです。
動脈硬化や血栓の直接的な要因となるので、瘀血を改善し、
血流をスムーズに保つことが、脳梗塞予防の基本になります。
また、身体に溜まった「痰湿(余分な水分や汚れ)」、
「気(エネルギー)」の流れが悪かったり、
虚弱体質による「気血不足」なども瘀血を招くので注意が必要です。
脳梗塞は後遺症の残ることも多く、認知症などの要因になることもあります。
日頃の体質改善で、予防に取り組みたいですね。
*脳梗塞の症状*
ろれつが回らない・言葉が出にくい
言葉が理解できない
片方の手足がしびれる・手足の力が急に抜ける
片足を引きずっている・つまずきやすい
まっすぐ歩けない など
※こんな症状が気になったら、すぐに病院を受診しましょう。
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肩こり対策 4・急性期に多い、冷えタイプ
肩こりのタイプ
1・痛みが強い、瘀血(血行不良)タイプ
2・胃腸が弱い、痰湿タイプ
3・ストレス過多、気滞タイプ
4・急性期に多い、冷えタイプ
今回は
急性期に多い、冷えタイプの肩こり対策についてお伝えします
夏の冷房や冬の寒さなどで体が冷えると、体がこわばるのを感じませんか?
筋肉がこわばり、血流が悪くなると、肩こりや痛みを起こします。
これは急性期に多い、冷えによる肩こりです。
冷えるな、と感じたらすぐに体を温めるなど、早めの対処で、
肩こりの慢性化や悪化を防ぎましょう。
また、「血」やエネルギ―不足だと、冷えのダメージを受けやすくなります。
高齢者、疲労、虚弱体質の方などは、体を冷やさないよう心がけましょう。
体を温める食材は
・紅茶・ねぎ・しょうが・シナモン
・山椒の実・葛粉・八角・フェンネル
などです。
シナモンは香りが良く、肉の臭みを消したりするのにも
使われますが、シナモントーストなどスイーツにも使われます。
この季節には、レンジでチン、ですぐできる
「さつまいもとりんご」のスイーツはいかがでしょう?
レシピはこちら→さつまいもとりんごのレンジ煮
「冷え」は万病のもとです。早めに治しましょう。
食事やお茶、生活養生をしても、改善できない時は
ご相談ください。
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肩こり対策 3・ストレス過多、気滞タイプ
肩こりのタイプ
1・痛みが強い、瘀血(血行不良)タイプ
2・胃腸が弱い、痰湿タイプ
3・ストレス過多、気滞タイプ
4・急性期に多い、冷えタイプ
今回は
3・ストレス過多、気滞タイプの
肩こり対策についてお伝えします。
「気(エネルギー)」は「血」と一緒に体内をめぐり、血流をサポートしています。
そのため、気の巡りが悪くなると、「血」の巡りも悪化して、
肩こりや痛みを起こしてしまいます。
気の巡りと関わりが深い、五臓の肝(かん)は
ストレスを発散させ、気の巡りをコントロールする臓器です。
そのため、過剰なストレスで、肝の機能が低下すると
気の巡りも悪くなってしまいます。
ストレスを感じやすい方は、筋肉も緊張しやすく、肩こりも起こしやすいです。
リラックスとストレス発散を心がけ、気と血の巡りをスムーズに保ちましょう。
ストレス過多で気滞タイプの方は
・肩こりの長期化・眼の疲労・生理前の肩こりがひどい
・生理不順 などが気になりませんか?
香りでストレスを発散させ、肝を整える食材を摂りましょう。
・トマト・菊花・ミント・ジャスミン
・ハマナスの花・クコの実・ナツメ
・梅・そば などです。
自分で気が付かなくても、ストレスが意外と痛みなどの原因になっています。
食事やお茶、生活養生をしても、改善できない時はご相談くださいね。