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貧血・4 情緒不安定
「血」は、イライラやストレスを静めて
精神を安静にする働きがあります。
そのため、体内の血が不足すると、ストレスの影響を受けやすくなり、
情緒が不安定になったり、睡眠障害に悩まされたりすることもあります。
足りない血を補いながら、ストレスを上手に発散できるよう
香りのよい花茶などでリラックスしましょう。
*気になる症状
情緒不安定、ストレスに弱い、
落ち込みやすい、月経前後の不安、
睡眠障害(寝付きが悪い、眠りが浅い、目覚めが早いなど)
*食養生
菊花茶、キンモクセイの花茶、ミントティー、小豆、百合根、
小麦、粟、竜眼肉※、蓮の実
※竜眼肉(りゅうがんにく)
ライチに似た南方の果物「竜眼」の果肉。甘くておいしい。
*暮らしの貧血予防
・バランスの良い食事を心がけましょう。
・濃いお茶やコーヒーはなるべく控えましょう。
・飲み物や食事は温かいものがおすすめ。
・過激な運動は避け、ウオーキングなど適度な運動をしましょう。
・無理なダイエット、朝食抜き、夜更かしなどの不規則な生活は見直しましょう。
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貧血・3 潤い不足
「血」には体内を潤す成分が多く含まれているため、
血が十分にあれば身体を内側から潤すことができます。
反対に、血が足りなくなると潤いも不足し、
皮膚や目の乾燥、髪のパサつきなどが気になるようになります。
乾燥肌は、痒みにつながることもあります。
みずみずしい肌や髪を保つためにも食生活に気を配り、
身体の潤いをしっかり守りましょう。
*気になる症状
顔色に艶がない、化粧ノリが悪い、皮膚の乾燥、
目や口の乾燥、髪のパサつき、便秘気味、
関節の動きが悪い(スムーズに動かない)、舌の苔が少ない
*食養生
白きくらげ、バナナ、りんご、桃、いちじく、キウイ、いちご、海草類、豆腐、卵、オリーブオイル、
豚足、手羽先、蜂蜜
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貧血・2 体内の栄養不足
豊富な栄養素を持つ「血(けつ)」は、全身を巡って
臓器や細胞に栄養を届けています。
中医学では、これを血の「栄養機能」といいますが、
血が不足してこの働きが低下すると、
臓器や細胞に栄養が届かず、
疲労や立ちくらみ、動悸、息切れなどの症状が現れます。
また、血には身体を温める働きもあるため、
冷えを感じることも。
緑黄色野菜や黒色の食材を積極的に摂って、
足りない血を補いましょう。
*気になる症状
顔色が白い、めまい、立ちくらみ、疲れやすい、息切れ、動悸、
記憶力の低下、月経不順、月経量が少なく色が薄い、
脱毛、若白髪、冷え性、舌の色が淡い
*食養生
なつめ、クコの実、落花生(薄皮も一緒に)、にんじん、ほうれん草、
黒ごま、黒砂糖、レバー、鶏肉、豚肉、鮭、ぶどう、大豆、きなこ
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貧血・1 めまい、たちくらみ、疲労感
貧血は、10人に1人はいるといわれるほど身近な症状です。
あなたも立ちくらみやめまいなどを経験したことがあるのではないでしょうか?
貧血は、軽い場合でもさまざまな臓器に影響することがあります。
一般的な貧血は鉄分の不足による鉄欠乏症貧血で、
疲れやすい、めまいや立ちくらみがする、
少し動いただけでも息切れする、といった症状がみられます。
中医学では、このような状態を、
「血」が不足して全身に十分行き渡らなくなる状態、
「血虚(けっきょ)」と考えます。
血は、身体を巡って栄養・潤い・酸素などを届ける、
身体を温める、精神を安定させる、といった働きしています。
そのため、血が不足すると全身の臓器や細胞に影響し、
疲労やめまい、息切れ、冷えといったさまざまな症状が現れるのです。
貧血と血虚は一見同じような症状ですが、
中医学では検査の数値ではなく、
症状や身体の状態から判断することが特徴です。
そのため、たとえ検査値が正常でも、顔や唇の血色が悪い、
皮膚が乾燥している、髪のツヤがない、精神の不安定、
といった症状があれば、血虚の状態と考えます。
現代女性は、血虚の状態が多く当てはまると言われています。
特に重い症状でなくても、血虚の状態は
月経痛や脱毛、肌の乾燥などのトラブルにつながります。
早めに対処するよう心がけましょう。
中医学には「女子は血を以(もっ)て本となす」という言葉があるほど、
女性にとって「血(けつ)」は大切なものです。
毎日の食事は、貧血予防の大切なポイントです。
自分にあった食養生で血不足の改善をしましょう。
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ストレス対策3 気虚(ききょ):倦怠感、冷え
体内の「気」は、心身の元気を保つエネルギー源。
“臓器の働きをサポートする”、“身体を温める”、
“病気を防ぐ”といった役割があり、気力や精神力の源でもあります。
そのため、食事の不摂生や病気の消耗、胃腸不調などが原因で
体内の気が不足すると、心身ともに元気のない状態に。
結果、ストレスへの対応力も弱くなり、ダメージを受けやすくなってしまうのです。
気は胃腸が消化吸収する栄養から生み出されるため、
気になる症状がある人は、まず胃腸の働きを良くする心がけを。
しっかり食事を摂って気を十分に養い、ストレスに負けない、
元気な身体をつくりましょう。
*気になる症状
気力がない、倦怠感が強い、元気がない、ストレスに弱い、
息切れ、疲れやすい、食欲不振、冷え性、朝が起きにくい、
朝からだるい、声が弱い、舌の色が淡く肥大気味
*食養生
豆腐、湯葉などの大豆製品、米、小麦、いんげん豆、
豚肉、牛肉、羊肉、かぼちゃ、じゃがいも、
山芋、くるみ、栗 など
*暮らしの養生
・“春は早起き”が基本。遅く寝た翌日も、朝は早起きを心がけましょう。
・散歩に出かけるなど適度な運動を。太陽の光を浴びましょう。
・深い深呼吸をしましょう。イライラを鎮める効果があります。
・ジャスミンティーや菊花茶で気持ちをリラックスさせましょう。
・良質な睡眠をとりましょう。
・身体の疲労もストレスの大敵。ゆとりを持って過ごすよう心がけて。
・ “笑う”ことを意識して。楽しいおしゃべりもストレス発散につながります。