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「薫風や 漢方めぐる 小宇宙」
薫風や
漢方めぐる
小宇宙
(お客様が俳句をつくって下さいました。)
太陽の周りには
木星・火星・土星・金星・水星などが廻っています。
人間の体も同じです。
五臓は木 火 土 金 水に例えられます。
それぞれ対応するのは
肝 心 脾 肺 腎
そしてそれらはお互いに影響しあっています。
脾は胃腸の働きをあらわします。
胃腸の弱い人は風邪をひきやすいです。
特に梅雨時は食欲が落ち、気持ち悪くなります。
そうすると風邪もひきやすくなります。そして微熱が出て咳が出てきます。
おやおや、コロナの初期症状と似ていますね。
そうです。
コロナを防ぐためには
マスクや免疫力アップも大事ですが、胃腸に負担をかけないことも大事です。
食べ過ぎたり、冷たいものを摂りすぎたりしないようにしましょう。
(写真:散歩道で)
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梅雨時の不調対策2・内湿
中医学では湿気が多い時期の体調不良を「湿邪(しつじゃ)」と結びつけて考えます。
湿邪は外から入ってくる「外湿(がいしつ)」と、
体内から生じる「内湿(ないしつ)」に分かれます。
内湿は、おもに胃腸の機能が低下することで身体の内側から生じるものですが、
外湿の存在とも深い関わりがあります。
胃腸は、食べ物を消化、吸収して栄養や水分を全身に運ぶと同時に、
体内の水分代謝を管理する大切な役割をしています。
この機能が低下すると、外から入ってきた湿を取り除くことができず、
胃腸の機能がさらに弱くなって内湿が生じるのです。
身体に内湿がたまると、胃腸にかかわるさまざまな症状が現れます。
まず、胃腸は四肢や筋肉と関わりが深いため、
胃腸が弱くなることで倦怠感、疲労感が強く現れます。
また、胃腸の機能が低下するため、食欲がない、
少ししか食べられないなど、食欲不振に悩まされることも。
いつもと同じものを食べていても、梅雨時は消化しにくいことがあります。
水分代謝が悪く、栄養分が消化、吸収されずにそのまま排出されてしまうため、
下痢や軟便になりやすいのも特徴です。
軟便などの症状が現れれば、それは胃腸が弱っているサインです。
症状がひどくなる前に、早めの対策をしましょう。
そのほか、湿邪の影響で胃腸が弱くなると、顔色は黄色くつやがなくなり、
舌は腫れぼったくなるなどの症状が見られることもあります。
内湿の影響で弱った胃腸を回復するには、
胃腸の機能を健やかに保つよう補いながら、湿邪を取り除いていきます。
「食の養生」に記載した、3種類の食材を、バランスよく食事に摂り入れてみてください。
*気になる症状
胃もたれ、下痢・軟便、食欲不振、身体の倦怠感
*食養生
この時期は食材をなるべく加熱しましょう。
例えば豆腐なら冷奴ではなく、湯豆腐などにするのがおすすめ。
・胃腸を元気にする食材:いんげん豆、山芋、大豆製品、蓮の実、栗
・胃腸を温める食材:山椒の実、フェンネル、生姜、ニンニク、キムチ
・湿を取り除く食材:はと麦茶、とうもろこし、小豆、鯵
*梅雨だからこそ、毎日を楽しく♪
雨の日が続くと、外出もおっくうになりますが、
そんな季節だからこそ、毎日を楽しく過ごす工夫をしたいですね。
読書や映画をみたり、部屋の模様替えをしたりして
気分転換ができるといいですね。
梅雨はうつ状態になりやすい時期でもあります。
食事や生活のちょっとした心がけで、心身ともに元気な梅雨を過ごしましょう。
参考:漢方の知恵袋
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梅雨時の不調対策1・外湿
湿気の多い季節は湿邪(しつじゃ)が身体に入りやすくなり、
さまざまな不調が現れます。まず湿邪は水なので、水は重い。
したがって、湿邪には重いという特徴があり、
頭や身体が重い、頭がすっきりせず身体の動きが鈍くなる、といった症状が現れます。
普段から血行が悪く、水分代謝が悪い人は注意しましょう。
水分代謝がさらに悪化し、身体のむくみが普段よりひどくなることがあります。
湿邪はもう一つ、汚い水分なので濁る、すなわち濁(だく)という特徴があります。
皮膚のトラブル、分泌物が多くジュクジュクするなど、皮膚が不安定な状態になります。
皮膚の慢性疾患のある人は、この時期、特に注意しましょう。
そして、
・尿の濁り、残尿感、排尿痛など、尿トラブルが多くなる。
・湿は下に集まるので、女性はおりものが多くなる。
・舌に苔がたまりやすく、口の中がネバネバする。
等とくに身体の不調を感じていなくても、このような状態に気づいたら要注意!
湿邪は、たまってしまう前に毎日すこしずつ取り除くことで、
症状を抑えることができます。
利尿作用のある飲み物や、香りの良い食材を選んで湿邪を発散し、
身体にためないよう心がけましょう。
*気になる症状
頭や体が重い、むくみやすい、皮膚のトラブル、尿のトラブル
*食養生
利尿作用のあるもの、香りの良いもので、余分な水分を取り除き湿邪を発散させましょう。
しそ、もやし、春雨、冬瓜、お茶、コーヒー、ココア
参考:漢方の知恵袋
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梅雨時の不調を改善しよう。
毎年、梅雨時になんとなく身体の重さやだるさを感じる。
食欲がなくなる、など不調に悩まされませんか。
梅雨時は天気と同じように体調もすっきりしないことが多いものです。
中医学では、このような湿気が多い時期の体調不良を
「湿邪(しつじゃ)」と結びつけて考えます。
湿邪は外から入ってくる「外湿(がいしつ)」と、
体内から生じる「内湿(ないしつ)」に分かれ、
いずれも身体にさまざまな不調を引き起こす原因となっています。
身体のだるさや鈍い痛み、水分の停滞によるむくみ、
胃の不調といった症状が現れますが、
その症状は治りにくく、ズルズルと長引くこともあり、注意が必要です。
毎日の食事を少し工夫して湿邪を退治しましょう。
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春から夏の肌トラブル
春から夏にかけての時期は、紫外線や気温の上昇などによる
“肌のトラブル”に注意が必要です。
落ち着いていた肌の発疹や、ジュクジュクする症状が
出やすくなる方もいるのではないでしょうか。
肌トラブルは、気候や環境の変化、アレルゲンといった
外からの要因である「外因」と、
身体の不調、アレルギー体質などの体内の要因「内因」、
この2つの原因によって現れると中医学では考えます。
肌トラブルは、肌に塗るなどの、外からケアをして症状を抑えるだけではなく、
身体の中から改善していくことがとても大切。
少し時間はかかりますが、日頃から健康に過ごす対策をして、
しっかり体質を改善していきましょう。
春から夏にかけて、気温の上昇、梅雨の時には湿気も多くなり、
肌トラブルが悪化しやすい時期です。
気候の変化に応じて症状別の食材を参考に、
体質改善を心がけ、つらい症状を抑えるようにしましょう。