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産後のアトピー性皮膚炎
産後はたいていは肌の赤みは減ってきます。しかし油断は大敵。肌が乾燥しやすくなります。
理由は二つ。お産に際して汗をたくさんかき、しかも出血しますから、身体は水分不足。
授乳でさらに水分は減ります。
母乳を出すために一杯食べなさい、と言いますが本当はたくさん飲みなさい、と言ってほしいところです。
母乳は99%水分です。ですから経験した人は分かると思いますがとってものどが渇きます。
中国では、産後は烏骨鶏(うこっけい)を丸のまま煮てなつめを加えたスープを、お嫁さんに食べさせるそうです。
烏骨鶏は肌が黒い鶏で女性にとてもよいと言われる鶏で、日本では1羽1万円くらいする高級品です。
中国では夫の実家でお産をするので、産後お姑さんがお嫁さんにこのスープを飲ませないと「けち」と言われるそうです。
しかもお嫁さんは2か月間寝ていて、毎日ご馳走を食べるそうです。
なつめも鉄分が多く免疫力を高める果物です。
このように漢方の国中国では産後をとても大事にします。
日本でも普通の鶏でいいですから手羽元に野菜を入れたスープを毎食飲みましょう。
アトピーの人は赤くないときこそ、再発予防と赤ちゃんがアトピーにならないよう、
肌を潤し、母乳を出す美味しい漢方のシロップを飲むといいですよ。
今はモデルの人たちにも大人気。身体を温めてきれいにしてくれるからです。
ボタン
ボタンの皮は、血の熱を冷まし、皮膚の赤みをとります。
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アトピーは野菜たっぷりの和食中心で
アトピー治療には、野菜豊富な和食中心で
アトピー性皮膚炎が食事と関係がある、と考えられるのは次の3点からです。
(1) 同じ薬を飲んでいるのにもかかわらず、また同じ軟膏をつけているのにもかかわらず症状が変わって不安定だということ。
(2) 食事に気をつけたらよくなってきた。
(3) 食事を基本として改善できる。
食事の問題点として前回挙げたことに加えて野菜不足があります。
野菜に含まれるビタミン、ミネラルは皮膚を作り、新陳代謝を促進します。
「野菜を食べているわ」と言ってもレタスなどのサラダでは量が少なすぎます。
毎食2皿の煮物や炒め物が必要です。
厚生労働省では日本人平均1日あたり350g必要だといっています。
しかし今現在は、平均250gです。中国人は400g、アメリカ人は150gだといわれています。
したがって野菜不足は現代病である、生活習慣病やアトピー性皮膚炎、にきびなどの皮膚炎の増加をもたらします。
食事対策
(1) 日本の伝統的な、和食中心の食事
(牛肉は明治以後、牛乳、卵は戦後から食べ始めた。それ以前の日本古来の食事が日本人には合っている。)
(2) 旬の 米、魚、豆類、豆腐、野菜、きのこ、海藻を主に、植物性の食べ物を多くする。
(3) 加工食品や添加物を極力減らす。
(4) ご馳走と普段の食事のけじめをつける。現代は毎日がご馳走、普段は素朴な食事のほうが体によい。
このような食生活習慣を保てば、生活習慣病やアトピー性皮膚炎は減っていきます。
*脂っこいものや美味しいものを摂りすぎると、できものができる
*よい食べ物でも、とりすぎると害になる。腹八分目
*体質、体調、季節、時間、土地によって食事は考えなければならない。
*薄味、節食、時間を守る。
「よい食事をとればよい皮膚、悪い食事を取れば悪い皮膚」
玄米ご飯
白いご飯より玄米のほうがビタミン、繊維など多く取れます。最近は簡単に炊けるようになりました。
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妊娠中のアトピー:お腹の赤ちゃんに影響を与えないアトピー・便秘対策
妊娠中、体温は37度近くを維持しますから、体はかなり熱く感じます。
アトピーの肌そのものが熱を持っていますから、一般的にはアトピーの症状は悪化します。
生むまで赤みがひどい人もいます。
しかし妊娠中、良く相談しながら漢方薬を飲めば、赤ちゃんにも悪影響を与えず元気な赤ちゃんが生まれ、肌も落ちつかせられます。
先日も結婚前からアトピーにかかっていて、妊娠中も出産前日まで漢方薬を飲んでいたA子さんから、弾むような声で電話がかかってきました。
「先生!生まれました! 超安産です! たった4回力んだだけで生まれました! 漢方のおかげです!」
結婚の半年前に来店して、
「6月にハワイでやる結婚式までにどうしてもきれいにしてください」
と、真っ赤な顔で頼み込んできたA子さんです。
「ええっ!暑いハワイで?」と大変心配しましたが、どうにか結婚式も無事終えました。
妊娠してまた赤くなりましたが、しっかり漢方薬を飲んで、肌は乾燥はしていますが随分きれいになって
無事出産にこぎつけ、私の娘のような感じがしていたA子さんの喜んだ声に、店のスタッフ達も喜び合いました。
もちろん漢方薬でも、妊娠中は注意して飲むことが大事です。
使ってはいけない生薬は、便秘に使うセンナなどの下剤、肌のくすみを取る活血剤の桃仁、紅花、
血の熱をさます牡丹皮などは子宮を充血させ、流産しやすくさせます。
スベリヒユは、商品名「五行草」として売られていますが、これは子宮収縮作用がありますので使わないほうがよいでしょう。
ただし妊娠中、牡丹皮の入っている加味逍遥散や、ダイオウなど使っていた人は体質があっていることも
ありますから、どうしても便の出ない人は漢方専門の医師や薬剤師に相談して使いましょう。
ダイオウは、便通をよくしてアトピーの血の熱を鎮め、肌の赤みを取る働きがあります。
緑豆
緑豆とバナナ、キウイのサラダ
緑豆には、便通をよくしてアトピーの赤みを取る働きがあります。煮て毎日食べましょう。
夏に暑気も和らげます。小豆のような味でおいしいですよ。
朝食の20分前にフルーツを食べると便通をよくします。特にバナナ、キウイなどは効果的です。
朝食20分以上前が大事です。太りません。食後食べると太ります。
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アトピーの赤味、腫れによい薬膳「あずきがゆ」
お正月で疲れた胃腸をいたわるおかゆと、肌の赤みにもよいあずきの組み合わせは絶妙です。
あずきは解毒作用と利尿作用があるのでアトピーの赤みと腫れに効果的ですが、
おしることなると砂糖をたくさん使いますから、アトピーには「ちょっと・・・」と考えてしまいます。
しかしこの小豆粥はあずきの自然な甘みが生かされたよいものです。
実はこの小豆粥は、私の住んでいる川越の旧家では毎年正月15日に食べる風習があります。
正月で食べ過ぎた胃腸を休め、体内にたまった毒素を取る、といった意味があったのでしょう。
おもちは食べ過ぎるとアトピーやにきびにはよいものではありません。
もち米がうるち米(普通の米)に比べて温性なので身体に熱をこもらせるのです。
1回1~2個ならよいでしょう。
あずきがゆ
作り方
小豆のゆで汁に米をいれておかゆを炊く。
二人分米半カップ、ゆで汁と水で米の12倍くらいにする。1時間くらい煮る。
炊き上がったおかゆにさきほどゆでた小豆を加え塩、少々で味を調える。
(小豆は浸しておかなくてもよい)
焼いたもちをのせて出来上がり。
小松菜のおひたしや、白菜付けと一緒にめしあがれば胃もさっぱりします。
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アトピーが治っても漢方を続ける
治っても漢方薬を飲み続けてきれいな赤ちゃんに恵まれる
「どうせ何をやっても治らないよ」と言いながらお姉さんに引きずられるように20歳の男性が店に入ってきました。
今までいろいろな方法をやってみたがアトピーは良くならない、漢方も飲みたくない、ということでした。
しかし彼のお姉さんもアトピーがひどく、一年中腕に包帯をまいていたのが当薬局で漢方薬を飲んでよくなり、無事結婚式をすまされたので弟を引っ張ってきたのでした。
全身かき傷だらけで赤黒く斑点になっているので、かゆみを取り血行をよくし、
炎症をとる成分が入った漢方エキスを飲んでもらいました。
しだいに赤みは取れ皮膚がきれいになり、2、3年飲んでいるうちすっかりきれいになりました。
ステロイド軟膏は当初使っていましたが使わなくてもよくなりました。
若い彼があるとき私に
「もし結婚して子供が生まれたらこんなに辛い思いを子供にさせたくない、どうしたらいいだろうか」
と言われました。
私は「アトピーが遺伝するかどうかはわかっていないが、なるべく皮膚を良い状態に保つことが大事だ」
というようなことを言いました。
すっかり肌は良くなっていたのですが彼は何か心に響くものがあったのでしょう。
ずっと漢方薬をきちんと飲みつづけ結婚しました。
あるとき「先生、ほら、こんなにきれいな子供が生まれました!」と真っ白なきれいな肌の赤ちゃんを
抱いてうれしそうに見せに来てくれました。
彼が27歳のときでした。漢方薬を飲んで7年目のことでした。
その後も漢方薬を飲んで、また2年後二人目のきれいな赤ちゃんを見せに来ました。
その後はたまに指がかゆい、と漢方薬を買いに来ることがありましたが、
飲むと2、3週間ですぐ治ってしまい最近は見えなくなりました。
まとめ:
かれこれ10年近く飲んだわけですが難病といわれるアトピーも漢方薬を飲みつづければ
完治に近くなることも出来る症例です。
アレルギー体質は遺伝しやすく、しかも現代の環境とも相まって高い確率で発症しています。
漢方薬を飲みつづければ必ず遺伝しない、とは言いきれません。
しかしこの例のように少なくとも親の体を良い状態にたもっておく、ということは大事ではないでしょうか。
どくだみ(ジュウヤク、十薬)