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アトピーで花粉症、アトピーで妊娠中の漢方薬
今は花粉症の真っ最中。花粉でアトピーも悪化します。
どちらも免疫力のアンバランスで発症します。
中国医学で皮膚、粘膜を丈夫にする「衛気(えき)」を高め、治す力をつければ年々軽くなります。
「衛気」とは外敵から身を守る力で「気」の一種です。
「衛気」を充実させ、巡らせることにより皮膚や粘膜が強化され風邪や花粉症、アトピーの予防になります。
花粉症には「衛気」を高める漢方薬と鼻水、くしゃみ、目の痒みなど症状にあった漢方薬を併用すると楽になります。
花粉の飛ぶ1ヶ月前から飲み始めるとほとんど症状が出ない方も居ます。
今年遅く飲み始めた方は、来年は1月に入ったらすぐ飲み始めましょう。
春、花粉症が騒がれる頃 アトピーの人の肌も花粉でがさがさ赤くはれてきます。
中国医学では治すのに体質や症状が「寒症(冷え)」か「熱症(熱がある)」かで治療方針が異なります。
一般にアトピーは肌が赤く熱く、舌の色も赤い人が多く、これは「熱症」を意味し
冷やす漢方薬、石膏や竜胆(りんどうの根)などを多く使います。
ところが花粉症は鼻水が水のようで透明なことが多くこれは「寒症」を示します。
寒いと鼻水が水っぽいですね。
このときは温める漢方薬、桂枝や麻黄、生姜などを用い、アトピーの治療とは相反しますので
アトピーで花粉症の治療には分量の加減にこつが要ります。
また不妊症などで治療中の人はいつ妊娠するかわかりません。
病院や市販の新薬の花粉症の薬は胎児に奇形を起こす可能性が知られています。
妊娠の可能性のある人は漢方薬で早く花粉症を治しましょう。
大きなくしゃみを連発したら流産のおそれがあります。
花粉症の漢方薬は妊娠中の危険は今まで報告されていません。
私のところでは妊娠中ずっと漢方の風邪薬を飲んでいて丈夫な大きな赤ちゃんを生んだ方がいます。
しかも非常に安産でした。「案ずるより産むが易し」ですね。
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湿気とおりものとアトピーの関係
梅雨時アトピーが悪化する、と心配される方がいます。
こういう方でおりものも一か月ずっと続いて、量も多い、という方がいます。
梅雨時、湿気が多くなると、体の中の湿気すなわち「湿邪(しつじゃ)」も多くなり、
皮膚に水泡が増えたり、じくじくかゆくなります。
汁が出なくても肌にさわるとなんとなく、湿っぽいこともあります。
中医学では人の体は宇宙が支配していて、季節の影響を多く受けるので、
治す時も季節の関係を重視しながら治していきます。
梅雨時悪化する人は湿邪が多いタイプが多いので体内のおりものも増える傾向があります。
正常なおりものは無色透明で臭いも少なく、少量です。
生理と生理の中間、排卵期ごろと生理前、妊娠時にやや多くなります。
膣に雑菌が入るのを防ぎ、精子が入りやすいようにする働きがあります。
しかし多すぎたり、黄色みを帯び、匂いが強くなると「湿熱」の状態となり、
精子の力を弱め、妊娠力を落とします。
アトピーの痒み、じくじく、水泡のある皮膚を改善するには、このように体内からくる信号も
考慮しながら治していくと、肌も改善され、膣の不快な症状も改善し、すっきりします。
これも中医学の面白い点で
「異病同治(いびょうどうじ)」<異なる病気や症状を同じ治療方針で治す意味>の一つの例です。
おりものに泡が混ざって耐えがたいかゆみとなった場合はトリコモナス菌に感染していたり、
そのほか膣炎、卵管炎、などの場合もありますからその時は早めに受診し、治療を受けながら、
そのような症状を起こす体質を改善していきましょう。
おりものを中医学で改善して妊娠した方は何人もいます。
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赤ちゃんがアトピーにならない予防食
我が家の長女に4月女の子が生まれました。
3535gのとても元気な赤ちゃんで、肌が母親に似ず真っ白でつやつやでした。
25時間陣痛があり、大変でしたが、お産の翌日、けろっとして起き上がってテレビを見ていたので、
婦長さんがびっくりしたそうです。
元気の秘密を聞かれましたが本人曰く、
「体力を付ける物と、血を増やす漢方薬を飲んでいたせいかしら。」
実家に来てからは、食事はアトピーにならないよう牛乳、卵、肉のない食事を、といわれ家中協力して、
毎日メニューを考えるのに大変でした。
胚芽米や玄米のごはん、野菜、海草、きのこ、豆腐、豆類、魚で、家中皆たくさん食べても胃が軽く、
バナナ3本分出る山吹色の快便になり、すっかり健康になってしまいました。
ちなみに肉を食べると便が黒く臭くなります。あなたはどうですか?
婿さんから「肉や卵がなくてもこんなにおいしく食べられるんですね」と言われ、
すっかり気をよくしてしまいました。
母乳がでるよう、毎食汁物、味噌汁や野菜スープを取り、おやつは柏餅やあんこもの、
緑豆のぜんざいを作り、毎日忙しくたっぷり食べても私はやせました。
ちなみに私は「ばあば」とは呼ばせず「ぽぽ(伯々)」と言わせるつもりです。
中国語で「おばあちゃん」という意味です。
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授乳期のおかあさんのおやつ
生まれたばかりの赤ちゃんの肌は赤くなったり、ぶつぶつしたりして家族は毎日やきもきします。
母乳を飲んだとき、泣いたりすると真っ赤になってぶつぶつすることがあります。
そんなときはまずおかあさんの母乳の「質」をよくしましょう。
赤くなるのは漢方では「熱」がこもっている、と考えます。風邪の熱とはちょっと違います。
肉や揚げ物、ケーキなどクリーム類、カレー、キムチなど辛いものや、ワイン、ビールなどのお酒は
どれも飲んだり、食べたりすると身体は熱くなりますね。このような状態を「熱」といいます。
お母さんがこのようなものを食べていると、血はどろどろしてきます。
母乳は「白い血液」です。きれいな血がよい母乳を作ります。
そのためにはご飯、できれば胚芽米、味噌汁、野菜、海草、きのこ、豆類、納豆を毎食とりましょう。
まず便通がよくなるのが実感できます。
バナナ3本分の黄色い便がきれいな水に浮かんでいる状態が健康な便であり、腸がきれいで健康な証拠です。
あなたのお通じは大丈夫ですか?昨日召し上がったものが今日、便となって出てきます。
でもやっぱり甘いものは食べたいですよね。
緑豆はもやしの原料で甘くてさっぱりした小豆の味のする豆です。
緑豆ぜんざいは「熱」をとる作用と便通にもよいので、アトピーや肌があかくぶつぶつした方や、
このような赤ちゃんをお持ちのお母様に最適のデザートでおやつです。
毎食、一年中召し上がっている方もいます。
緑豆ぜんざい
レシピご希望のかたはメールでお送りいたします。
スキンケアーとしては目の回り専門のローションが、やわらかい赤ちゃんの肌にはやさしくかさつきを取ります。
それで治らないときは漢方の軟膏や漢方の粉薬をなめさせると、多くの場合赤みは消えていきます。
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赤ちゃんのアトピーを楽にする方法
タンパク質の消化能力が弱くてアレルギー反応
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎についての相談メールが増えています。
かゆくて泣く赤ちゃんをかかえ、若いお母さんが困っている姿が目に浮かぶようです。
赤ちゃんは、食べ物によるアレルギー反応がよく出ることでわかるように、
まだ消化器の働きが十分ではありません。
ですから卵や牛乳、大豆などのタンパク質が十分消化されず、それらを異物として
体がキャッチすることによってアレルギー反応が起こるのです。
したがって、赤ちゃんや子供のアトピー性皮膚炎の基本的な考えは、消化器の働きをよくし、
消化吸収の手助けをする、ということが根本的な考えになります。
元気でよく食べるからとか胃腸は丈夫だから手助けしなくてもよい、というのではなく、
年齢から来る臓器の未熟さのことを言います。
1歳未満は意外と苦い漢方薬でも良く飲みます。
以前紹介しました私の孫も、4ヶ月からアトピー性皮膚炎で中国漢方を飲ませましたが
口をあけて待っていました。ただ知恵がつくとてこずって難しくなります。
赤ちゃんがどうしても飲まないときは、お母さんが飲んで母乳から漢方薬の成分がでる、
というやりかたもありますから決してあきらめないでください。
基本的に飲ませたほうが早く効果が出る漢方を紹介しましょう。
まず1番目は、消化を手助けするもので植物性酵素食品があります。
麦芽やあずき、ふすま、さんざしなどの入った醗酵物で、飲むと胃がすっきりし、
大人の食べすぎ飲みすぎにもいいです。
2番目は、赤みをとる中国漢方薬のエキスか煎じ薬です。
いろいろな種類がありますから、中国漢方に詳しい専門家に詳しく症状を話したほうがよいですね。
できれば写真を送るとよくわかります。
最後はかゆみによいすべりひゆです。
夏咲く松葉ぼたんのなかまの草で、東北や福島ではおひたしにして食べますが美味しいものです。
戦争中は下痢止めに兵隊さんが良く食べたそうです。このすべりひゆの煎じ汁かエキスを飲みます。
([子供のアトピー]参照)
飲むのがどうしてもだめでしたら漢方の軟膏と保湿のクリーム、刺激の弱いボディシャンプー、
入浴剤でやっていきましょう。
リスブラン化粧品のノンEウオッシュ、ノンEバスソルトは敏感肌の方に喜ばれています。
アトピー性皮膚炎の再発予防のコツ!!!
アトピー性皮膚炎は赤みがとれたら治った、のではなく、元の乾燥肌を治さないとまた再発します。
赤みが取れても中国漢方を2年も3年も続けている方は、
どなたもうらやましいくらい真っ白でつるつるの肌になっています。
その後も瑞花露やノンEクリームで保湿を保っていると再発をふせぎます。