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将来生まれてくる赤ちゃんをアトピーにしないために。その2
前回お話しした彼、仮にA君としましょう。
A君は20歳の時、お姉さんに引きずられるように
ウエマツ薬局のドアのところまで来てこう叫んでいました。
「どうせ何やっても治らないんだから、漢方なんて飲まないよ」
「お姉さんがここで治ったんだから、あなたも治るわよ」
「絶対に飲まないよ( ̄^ ̄)」
お姉さんがウエマツ薬局の漢方薬を飲んで
真っ白なきれいな肌になり、結婚式も無事美しい姿でできたので、
今度は弟さんを連れてきたのでしょう。
痩せて色白で全身掻き傷だらけで血が滲んでいました。
聞くとひどい偏食です。
食事の話をしても、嫌いな食べ物は食べたくない。
漢方薬も飲みたくない、と言うので
子供の量でどうにか飲んでもらうことにしました。
そうして3か月。
生まれて初めてかゆくない日が出来たのです。
かゆいのが普通の日々でしたのでそれは
「不思議な感覚」だった、と述べています。
詳しくは拙著「アトピーは中医学と薬膳で治す」<二見書房>に紹介されています。
ウエマツ薬局のお客様の喜びの声 →ウエマツ薬局HP
では次回をお楽しみに。
植松光子
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将来生まれてくる赤ちゃんをアトピーにしないために。その1
将来生まれる赤ちゃんをアトピーにしたくない、
と望む方は大勢います。
妊娠する前、妊娠中、産後、その時々で対策はちがいますし、
自分がアトピーかそうでないか、男性か女性かでも気持ちは違ってくるでしょう。
私にとって、印象深い、ある若い男性の場合をおはなしします。
彼はウエマツ薬局の漢方で、長年のアトピーが治ったあと、
結婚し3人の男の子に恵まれました。
彼と彼のお姉さんがアトピーだったのにもかかわらず、
3人ともアトピーはなく、きれいな健康な肌でした。
一番上のお子さんだけ肌が少し乾燥していたくらいです。
一人生まれるたびに彼は赤ちゃんを見せに連れてきて
「先生、見てください、きれいな肌の子が生まれました 」
と言いました。
その言葉の陰には彼の地道な努力がありました。
次回は彼について詳しくお話しします。
2014年8月19日 植松 光子
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アトピー、蕁麻疹など皮膚科の研修に福島磐梯熱海まで行ってきました。
昨日から、先月中国雲南中医薬大学でアトピー、ニキビや乾癬など皮膚科の研修をした
漢方薬局の薬剤師の方々が福島県の磐梯熱海に集まり、その時のまとめをしました。
台風が近づく中、集まった面々は、長崎、鳥取、盛岡、仙台、埼玉と全国から忙しい中、
はせ参じた、という感じで、私は感心しました。
それだけ中医学の皮膚科の勉強は魅力があり、アトピーや蕁麻疹などで悩む方を
「少しでも早く、治してあげたい」という情熱を感じました。
皆さまは磐梯熱海に行かれたことはありますか?
私は、福島にこんなに素晴らしい温泉街があるとは知りませんでした。
**写真:磐梯熱海温泉 ホテル華の湯のお風呂のひとつ。**
ホテルも近代的でおしゃれな大きなホテルが軒を連ね、
「熱海」と言うくらいで温泉もお湯が豊富で肌によい美人湯でした。
泊まったホテルは「ホテル華の湯」と言って料理もおいしく、
14種類もあるという露天風呂にいろいろ入って楽しみ、台風を忘れるくらいでした。
他にも、日光過敏症、ジベルばら粃糠疹、慢性じんましん、帯状疱疹、
子供の虫刺されの後の腫れの治し方も学びました。
植松 光子
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テレビに疑問「アトピーに効く漢方」
「漢方って本当に効くの?」
2014年7月1日にテレビ朝日で放映された「林修の今でしょ!講座」
『東洋医学VS西洋医学 日本人が悩む8つの病気と 症状を解決!3時間SP』は、なかなか面白い番組でした。
「アトピーに漢方は効く!!」このタイトルはぴったり合って、見事に言い切ってくださって拍手!!でした。
しかし、そのあとがいけない。
アトピーには「温清飲(うんせいいん)」ですべてのアトピーがよくなるような言い方は危険です。
アトピーはそんなに簡単な病気ではありません。
特にこの番組を見て多くの医師、薬剤師、患者さんたちが「温清飲」だけをファーストチョイスに使って、逆に悪化するのが心配です。
何故なら「温清飲」は字のとおり、「温めて冷ます」処方ですから、
体に熱がこもって真っ赤な顔や肌をしている人はすぐさらに真っ赤に悪化します。
またじくじく汁が出ている人には全く効きません。
この処方は「四物湯」という血を増やし、血行をよくする、主に女性の冷えや生理痛に効くものと「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」という熱を取って赤み、炎症をとる二つの処方が2対1の割合で入っています。
ですから処方全体としては温めます。
どのような人によいか、といいますと慢性で肌は黒っぽく、汚いがさがさした乾燥肌に適しています。
ちょうど海へ行って真っ赤に日焼けした肌が秋になって薄黒く、乾燥した時の肌を思い浮かべてください。
これと同じで状態です。
真っ赤に日焼けした時はどうしますか?
まず水で冷やしますよね。
このときお湯で温めたらどうなりますか?かえって痛みが増すでしょう。
アトピーも真っ赤な時は冷やす漢方を用います。
じくじくしているときは汁を取る漢方薬を用います。
そうして赤み、汁がなくなり、がさがさした薄黒い肌になった時初めて「温清飲」を用いますと、肌がきれいになってきます。
しかし黄連解毒湯が入っているので長く飲むと乾燥させますので、あかみがおさまってきたら、別の処方に変えていきます。
このようにその時に適した漢方薬を使うことが大事です。
詳しい治し方は拙著「アトピーは中医学と薬膳で治す」<二見書房>に載っています。
アトピーは非常に複雑な病気です。
漢方医や漢方薬剤師でもアトピーを専門にやっている方によく相談してください。
2014年7月31日 薬剤師 中国政府認定国際中医師 植松 光子
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赤ちゃんのアトピー
今日、1歳の赤ちゃんの皮膚炎の相談がありました。
お母さんが先日ご自分のアトピーで相談に来られ、
一週間で、じくじくが良くなってきたので、今度は赤ちゃんの相談です。
全身乾燥で掻き傷が一杯です。
お医者さんは大きくなればよくなることもあるから、と保湿剤だけ出された、ということです。
しかし、保湿剤ではかゆみが取れず、夜もかゆがって寝ないそうです。
アトピーと断定できないので、ステロイドは避けたのでしょう。
痒みがひどいと睡眠が妨げられ、体重も増えず成長が遅れます。
身長が低い、とこの赤ちゃんのお母さんもおっしゃっていました。
毎日赤ちゃんが元気に過ごせることが大事です。
乾燥を防ぎ肌を潤し、消化を助けて皮膚を丈夫にする漢方のお茶3種類を
飲んでもらうことにしました。
甘いので、どの赤ちゃんも飲みます(^-^)/
漢方の自家製の軟膏も使ってもらうことにしました。
お茶ですので、すぐよくなる、とは言えませんが
半年飲むとほとんどの赤ちゃんは改善されています。
このように副作用のない優しいものでよくなればうれしいものです(^-^)/
ウエマツ薬局 植松光子 2014年4月8日