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今の時期にぴったり! “かぼちゃ”の薬膳パワーとは!?
こんにちは。ウエマツ薬局 薬剤師の長山です。
今年は例年より暖かい12月だと思っているのは私だけでしょうか?
つい2~3日前、母娘二人そろって、寝ている間に蚊に刺されました(笑)
まだ我が家には蚊が存在するようです。
娘は虫に刺されると、とびひになるぐらい悪化しやすい体質で、保育園より
『〇〇ちゃん、だいぶ腫れていますが大丈夫ですか!?』
と心配の電話がかかってきました(^^;
そんな我が家も少しずつクリスマスの準備を始めて、先日は娘と主人の二人で
クリスマスツリーの飾り付けをしてくれました♪
ツリーを飾るだけで、部屋の中はかなり雰囲気が変わりますね!(^^)!
サンタさんの存在を知ってしまった娘のため、
プレゼントは何にしたらいいのやら・・・・・・最近の私の悩みの種です(笑)
まだまだクリスマスパーティーをするには早いので、
先日少しクリスマスっぽいメニューを作ってみました。この時期ちょうどピッタリのかぼちゃ。
子供用にかぼちゃのポタージュ、大人用にかぼちゃ・きのこ・クルミのホットサラダを作りました。
薬膳の考え方では、かぼちゃの味は「甘く」、性質は「身体を温める」という分類になります。
身体を温め、気を補い胃腸の働きを高める働きがあります。
そして中国では、昔からかぼちゃに関する民間療法が数多くあるそうです。
種のまわりの柔らかい部分を生のまますりつぶすと、やけどの治療薬に。
また食あたりの時には、生のすりつぶした種の部分と大根おろしを一緒に
食べるとよいとも言われているとのこと。
更に、炒った種は前立腺の病気の予防に。炒った種とハチミツを一緒に飲むと虫下しに。
かぼちゃの種=食べるもの、くらいしか思い浮かばなかったので調べてみて驚きでした(゜゜)
話はそれましたが、今回ご紹介したかぼちゃ。
スーパーでも簡単に手に入りますし、扱いやすい食材ですよね。
ポタージュは、野菜嫌いなお子さんでも食べられますし(娘も喜んで食べていました)
体も温まってオススメメニューです。
これからさらに寒くなる季節、かぼちゃを使ったメニューで寒さを乗り切りましょう!!(^^)
おすすめレシピがありましたら、ぜひ教えてくださいね。
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里芋で、心も体もほっこり♪
寒くなってきました。
ほっこり温まる料理が食べたくて、里芋の煮物を作りました。
今回は、豚肉も入れて醤油の基本の味付け♪
ねっとりした食感が冷えた身体を温めてくれるようです。息子も
「あ~、やっぱ里芋好きだわ~(*/▽\*)」
なんて、しみじみ言っていました。
里芋は日本で最も歴史ある食材で、稲作と同じ頃か、
それより古く縄文時代の中期には渡来したと考えられています。
甘いさつまいもと違い、あっさりした味で、米の出来にくい地域などで、
長く主食として食べられてきたそうです。
里芋は親いもから子いも、孫いもとどんどん増えていくので、
子孫繁栄、豊作祈願の縁起物とされました。だからお正月やお祭りなどの
祝い事に欠かせない、神様に供える食べ物なんです。
里芋の効能:胃腸を丈夫にする。胃腸の働きを助ける。皮膚の炎症を収める。
*里芋の煮物レシピ*
里芋:500g位 豚肉:150g
出し汁:250cc
醤油:大さじ2 さとう:大さじ1強
みりん・酒:各大さじ1と1/2
落し蓋をして10分程煮たら、落し蓋を取って、10分位煮詰める。
ほっこりする里芋の煮物、ぜひ、作ってみて下さいね。
スタッフ堤
参照:農文協 「日本の伝統食材さといも」
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クレオパトラも、ゴマが好き?
健康食品の代表格、と思うものに「ごま」があります。
いりごま、すりごま、練りごま、などから始まって、
パンに塗る黒ごまクリーム、ごま豆腐、ごまドレッシングなど、
ごまの入った製品もたくさんありますね。
ごま和えなどの和風のイメージがありましたが、ごまのふるさとはアフリカなんです。
古代から食品や薬として利用されてきた、とても古い作物で、
エジプトの少年王ツタンカーメンや王女クレオパトラもごまのお世話になっていたとか。
クレオパトラは、肌を美しくするために、ごま油を塗っていたそうです。
世界最古の文明であるメソポタミアでは、ごまは「国王の清め」の儀式や、
祭礼でお清めにごま油が使われたり、お菓子や灯り用の油、
軟膏などにも使われ、とても貴重な作物だったようです。
1500年前に書かれた「神農本草経(しんのうほんそうきょう)」という漢方薬の本には、
ごまが不老不死の薬と書かれてあります。
当店には紫雲膏(しうんこう)という軟膏があります。
ごま油が入っていて、紫色をしているのですが、
ひび、あかぎれ、しもやけ、火傷、などにお勧めです。
ほんのり、ごま油の香りがします。
ごまの効能は、肌を潤す。腸を潤して、便秘にも良いなどがあります。
また、ごまの中にあるセサミンにはからだの酸化を防止することで、
老化防止につながる。肝機能を高める、悪玉コレステロールを下げ、
動脈硬化を防ぐなどの効果があります。
皆さんは、ごま類はどのように摂っていますか?
我が家では、納豆に青のりと黒すりごまを入れるのが定番です。
ごま油を使って、中華スープやナムルもいいですね。
これから寒くなりますが、健康に良い食品を適度に摂って、
毎日を健やかに過ごしたいですね。
黒ごまごはん:黒ゴマがたっぷり摂れます♪
レシピはこちら→黒ごまごはん
スタッフ堤
参照:農文協・ゴマの絵本
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畑の肉を食べて、健やかな毎日を
「身土不二(しんどふじ)」という言葉をご存知でしょうか?
その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いという考え方です。
大昔から稲作が豊富だった日本人には米などが、体に合うのでしょうね。
また、ご飯に合う、みそ汁の味噌の原料、大豆は
縄文時代末期から弥生時代にかけて稲作と共に伝わったようです。
じつは、大豆は人間が生きるのに欠かせない三大栄養素をすべて含む食材なんです。
タンパク質約40%、脂質薬20%、炭水化物20%強。
特にタンパク質は良質で、「畑の肉」とも呼ばれます。
その他、ビタミンB₁、B₂にも富み、
ミネラルや食物繊維も豊富な健康食材です。
豆乳や湯葉や豆腐。発酵させて納豆やみそ。
すりつぶしてきな粉。と大豆は様々な加工をして身近にあります。
成長の過程でも食べられるのが、枝豆です。
大豆を水につけ、発芽させるのがもやし。
大豆が芽を出したもやしには、それまでなかったビタミンⅭが出来ます。
大豆からできた食材は、一日一回は食べる、という家庭も多いのではないでしょうか?
今日の我が家の夕食には、油揚げの入った味噌汁がありました(^▽^)/
湯豆腐、冷奴、枝豆、鍋の具材、豆腐ハンバーグ、揚げ出し豆腐・・・・
あなたは何を召し上がりましたか? スタッフ堤
写真:我が家の定番料理の豆腐ハンバーグ
【身土不二(しんどふじ)】
人間の身体と土地は切り離せない関係にあるということ。
その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いという考え方で、
明治時代に石塚左玄らが唱えた。
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秋は乾燥に注意!
こんにちは。
ウエマツ薬局薬剤師 熊澤和恵です。
暑さも和らぎ、過ごしやすい季節になりました。
お店には、ぶどう、梨、桃、みかん等いろいろな果物が並んでいますが、
その中に大好きな柿を見つけ、今年初めて柿を食べました。
甘くて、美味しい柿で、うれしくなりました。
古代中国の自然哲学思想の1つ五行学説では、
「秋」は「肺」と関係があり、特に乾燥に注意が必要です。
今回は、秋を感じる「肺」を潤す果物の「梨」と「柿」についてです。
梨は、中国では古くから「百果の長」と言われ、
のどや肺を潤し、乾燥による症状をやわらげる民間薬、
薬膳として用いられています。
主な栄養素として、炭水化物、カリウム、亜鉛、銅、ビタミンC等を含み、
薬膳では、潤肺の効能があると言われていますが、
涼性で体を冷やすので、食べ過ぎには注意が必要です。
また、柿は、
「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われています。
咳を抑え、口の渇きを止め、乾燥による呼吸器の問題を防ぎます。
主な栄養素としてβ-カロテン、ビタミンB6、ビタミンC、カルシウム、
葉酸等を含み、薬膳では、潤肺の効能があると言われていますが、
寒性の果物で体を冷やすので、食べ過ぎには注意してください。
秋になると空気が乾燥するので、皮膚、鼻、のど等も乾燥し、
皮膚病や呼吸器の症状も悪化しやすくなります。
先日、可愛い型を見つけ、石鹸作りを楽しみました。
今年の秋は、大好きな旬の果物で体を潤し、
小さな楽しみを重ね、心も潤し、さわやかに
秋の乾燥対策をしようと思っています!
参考:薬膳食典 食物性味表
(編著 日本中医食養学会 監修 日本中医学院)