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アトピー性皮膚炎:再発を防ぐには
●漢方を飲めば再発しませんか?
絶対再発しない、とは言い切れません。
しかし創業41年のウエマツ薬局において植松光子の経験では10年以上再発していなく
漢方のクリームだけお買いに見えている患者さんは多くいらっしゃいます。
その経験から「アトピーは中医学と薬膳で治す」<二見書房>を2005年に出版しました。
それから17年経ちますが、いまだにその本を本屋さんや図書館などで読んで
全国から多く来店されています。
症状が改善され、胃腸など弱い体質を治す漢方薬を気長に少しずつ飲んでいる方はほとんど再発しません。
しかし少し良くなっただけで漢方を飲むのをやめてしまった方は数年経ちますと
また悪化して来店されます。
しかし二度目は短期間で改善されるので、喜ばれます。
多分漢方で治す力が出てきていたと、思われます。
●どうして再発するのでしょうか?
悪化の原因は甘いもの、揚げ物、辛い物の食べ過ぎ、飲み過ぎ、早食い、遅寝と睡眠不足、
環境の変化・・就職、転居など。
ストレス・・失恋、離婚、退職、人間関係など
様々な要因で悪化します。それが単なる痒みと違い、「不思議な」病気と言われるゆえんです。
●再発を防ぐにはどうしたらよいでしょうか?
ウエマツ薬局で再発して真っ赤な顔で来店された方に
「どうしたの!?」とお聞きしますと、ほとんどの方がご自分で原因がわかっています。
それは漢方相談でいらしていた間に私が繰り返しお話ししてきたからです。
しかし人間は弱いものです。
「よくなったのでお菓子を3日間食べまくっちゃいました」
「ビールをいっぱい飲んじゃいました」
アトピーが「不思議な」病気、と言われるゆえんです。
窮屈だと思っていた養生、食事、睡眠、心の持ち方などいつの間にか習慣となって身についてくると
再発しなくなり、心も、体も丈夫になってくるのです。
●アトピーは一生治らないのでしょうか?
その答えは例えてみると、風邪を引きやすく風邪薬ばかり飲んでいた人が、
食事、睡眠、運動と気を付けていけば風邪を引かなくなります。
気が緩んで不養生になればまた風邪ばかり引くようになることもあります。
この例えとアトピー性皮膚炎は同じだと考えてよい、と思います。
●不養生とはどういうことですか?
寝不足、遅寝、食べ過ぎ、飲み過ぎ、甘いお菓子やスナック菓子の食べ過ぎ、
冷たいものの摂り過ぎで免疫力が落ちることです。
私が中国で研修を受けた漢方の皮膚科の名医は
「美味しいものは全部だめ」と患者さんに教えていました。
写真:広州皮膚科研修風景 漢方人間国宝 禤国維教授
後ろは研修中の筆者 植松光子養生はとても大事な要素です。
しかし養生だけでは足りない人は漢方薬の力も借りてもいいでしょう。
●漢方にはどういうものが入っているのですか?
医食同源、薬食同源とも言います。
漢方薬の処方には食べ物も一杯入っていて免疫力をつけるようになっています。
例えば寒気のする風邪の初期に飲む葛根湯には、葛、生姜、ナツメ、シナモンと
漢方薬が配合され、寒気が取れて元気に治るのです。
アトピーの処方にはこもった熱をとるもの、ジクジクした汁や腫れを取るもの、
痒みに効くもの等多くの生薬が配合されてその症状や体質に合わせて用いると
効果が出るようになっています。
●症状はどのように分類されるのですか?
血熱・・・皮膚が真っ赤・熱感・イライラ・便秘・口が渇く・目が充血
湿熱・・・赤く腫れてジクジク・掻くと汁が出る・水疱・便が軟らかで臭い
カサカサして赤い・亀裂がある・・・かゆみはひどい・落屑が多い・冬悪化
慢性化・・・黒ずんでガサガサ・ゴワゴワ・皮溝が見える アミロイド
●アトピー性皮膚炎の体験談
① ステロイドのリバウンドを漢方で克服して
副題:痒みとサヨナラ② 脱ステ後、漢方でアトピーがよくなり、生きるのが楽になりました
副題:生きるのが楽になりました③ 再発をくりかえすアトピーが改善してきました
副題:夜明け~アトピーからの卒業~