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おりものは体からのメッセージ
おりものとは「帯下」とも言い、腟や子宮からの分泌物が腟外に流れ出してくるものの総称です。
べたべたしたり、下着が汚れたりと、マイナスのイメージがある方も多いかと思いますが、
女性の体からおりてくる、メッセージでもあります。
「おりもの不妊」と言って赤ちゃんができない原因の1つにおりものが多すぎることがあります。
おりものは、排卵日頃と生理前にあるのが正常です。
水っぽいおりものが毎日たくさんある人は、胃腸が弱くて冷え性の人に多いです。
黄色いおりものが毎日あったり匂いが強い人は、ストレスが多かったり、
頑張りすぎて体の中に熱がこもっています。
*おりものの役目
自浄作用
細菌が膣を通して身体に入ってくるのを防ぎます。
「おりもの」は膣の中をきれいに保つ力を持っています。
受精の手助け
排卵期に受精の手助けをしてくれます。
特に子宮の出口から出る「おりもの」は精子がスムーズに到達する役割をしてくれます。
*おりものの周期
おりものにも生理と同じ様に周期があります。
女性ホルモンは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類。
おりものの状態はこの2つのホルモンと深く関わっています。
自分なりのおりもの周期や変化を知っておけば、生理や排卵日の時期などを知る目安となりますね。
おりものの量や状態は、女性ホルモン(エストロゲン)と深い関わりがあるので、
年齢と共に変化や違いがあります。
妊娠可能な年齢は、おりものの量自体が多くなりますが、閉経を迎えるとぐっと量が少なくなります。
おりものの臭いを気にし過ぎる方もいるようです。
もともと、少しすっぱいにおいがします。
ヨーグルトやチーズ、薄めたお酢のように感じる方もいるようです。
いつもと臭いや色が違う、臭いがきついと感じる時は、悪い菌が増えているかもしれないので、
受診をお勧めします。
通気性が悪く、湿度が高い状態が続くと細菌が繁殖しやすくなります。
きつい下着、ジーンズなどを毎日身に着けるのはさけ、おりものシートを使用する時は
こまめに取り替えましょう。
参茸補血丸、婦宝当帰膠、参馬補腎丸など、漢方薬には婦人科に良いものがたくさんあります。
体外受精の前に漢方薬で体を整えると成功率が高いのは実証されています。
神戸地区の調査によりますと、体外受精だけの妊娠率15%、
中国漢方薬と併用した人は40%と報告されています。
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師