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男性の更年期1 気を付けたい腎の衰え
女性の更年期はよく知られていますが、男性の更年期もあるのをご存知でしょうか?
ほてり、発汗、イライラ…。こうした更年期の症状は、女性だけでなく
男性にも現れるものです。
今回は「男性更年期」について中国の伝統医学である中医学をもとに、お伝えします。
女性は7の倍数。男性は8の倍数。中医学では、この節目で体質に変化が訪れると考えます。
女性なら7、14、21、28、35、42、49歳・・という感じです。
老化が始まる年齢は、個人差もありますが、女性が35歳、男性は40歳を迎える頃。
この時期から徐々に体力や気力、性機能などが低下し、さまざまな不調が現れるようになります。
その後、40代後半になると排尿の機能が衰え、56歳からは老化が本格的に。
腰や膝の痛み、インポテンツといった悩みが増えます。
定年を迎えると精神的にも不安定になりやすく、不眠や鬱などの症状が現れることもあります。
このような不調には、加齢による「腎」の衰えが大きく影響しています。
腎は生命エネルギーの源「精」を貯える大きな臓器ですが、
更年期に入るとその機能は自然と衰えます。
また、体内の臓器はそれぞれが協力しあって働いているため、腎が弱くなると他の臓器にも影響し、
体力や免疫力が落ちたり、性機能が衰えたりといった不調が現れるようになるのです。
特に男性の身体は腎と深い関わりがあるため、腎を健康な状態に保つ方法を考えることが大切。
また、「気」「血」の不足、ストレス、生活習慣の乱れなども更年期症状の原因となります。
まずは自分の身体の変化を知り、更年期を穏やかに過ごせるように、
それぞれに合った対処をしていきましょう。
更年期の不快な症状は、体質を整えることで和らげることができます。
主な症状から自分の体質を知り、早めの養生で身体の中から予防・改善していきましょう。