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冬のウイルス対策1
気温が低く空気が乾燥する冬は、鼻や喉の粘膜が乾燥し、
ウイルスをブロックする力が弱くなってしまいます。
そのため、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスによる胃腸炎と
いった感染症が流行します。
また、風邪やインフルエンザのウイルスは乾燥した環境を好み、
ノロウイルスは気温が低下すると生存期間が延びるとされています。
そのため、冬になるとこうした感染症が流行しやすくなるのです。
ウイルス対策には、身体の免疫力を高め、強い体質を作るのが大切です。
そのためには、まず体内の「衛気(えき)」を充実させることが
肝心と中医学では考えます。
衛気は体の表面(鼻や喉の粘膜、皮膚など)にバリアを張り、
ウイルスなどの侵入を防いでくれる免疫力の要です。
ところが、胃腸や肺(呼吸器系)の働きが落ちていると、
衛気の元となる「気(エネルギー)」を十分に養う事が出来ず、
バリアを張り巡らせることができません。
その結果、免疫力の低下を招き、ウイルスに感染しやすくなってしまうのです。
また、全身を巡って臓器や器官に栄養を与える「血(けつ)」の不足、
生命エネルギーの源「精(せい)」を蓄える「腎」の衰えなども
身体の根本的な虚弱を招き、免疫力を低下させる要因となります。
バランスの良い食事、十分な睡眠、ストレス発散などの
日頃のケアは体内の不調改善や免疫力を上げるために大切です。
日頃の養生でしっかり体質を整え、健やかな身体を保つように心がけましょう。