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婚活妊活ビンボーは怖くない。その18
男の自立、女の自立 その2
さて私が男は自立の必要性を感じたある事件とは・・・
母の妹はとても美しい人でした。
昔、静岡県が国体を開催した時は卓球の選手として活躍し、
ミス清水にも選ばれました。
その叔母が、銀行の頭取の息子と結婚した時は
地元の新聞に大きく取り上げられたそうです。
幸せな結婚をしたのですが、
夫の父が銀行の仕事の関係で保証人の判を押した相手の
責任を負わされ破産しました。
その後いろいろと苦労をしたのですが
人柄が気さくで多くの人に慕われました。
しかし交通事故で意識不明となり、40代の若さで亡くなりました。
その葬儀には、若い女性なのに200人余の人が参列され、
人柄の良さがしのばれました。
その時に叔母の家を訪ねたときのことです。
叔父も色が白く美男子で、私は憧れていたのですが、
その素敵な叔父が箪笥の前でペタンと座ってこう言うのです。
「みっちゃん、おじさんはおばさんがいないと
ワイシャツがどこにあるかもわからないんだよ」
その言葉を聞いてなんて情けないことを言うのだろう、と幻滅を感じました。
そして、その叔父は妻の49日の忌日もあけないうちに、
日常生活が不自由だからと言って、
病院によく見舞いに来ていた叔母の親友と結婚してしまいました。
私の父は激怒しました。
「まだ霊が成仏しない49日も過ぎないのに」と。
私は、妻は家政婦に過ぎないのか、と思いました。
熱烈な恋愛結婚をして、人もうらやむ仲の良い夫婦でしたのに。
それ以来、私は夫も仕事をして稼ぐだけでは人として半人前だ。
家事もできて妻ができないときは夫も家事ができなければ、と思うようになりました。
また、その後私の夫はアメリカへ1年間単身赴任となり、
アパート暮らしで料理を毎日しなければならなくなりました。
しかも慣れない英語で仕事は成功させなければならず、
アパートに帰れば茶碗洗い、洗濯、
壊れたズボンのチャックを縫い付けたりとだいぶ苦労したようです。
ですから、家事にエネルギーを取られていたのでは
よい仕事はできません。
海外で長期の仕事も最近は増えてきました。
健康を維持し、仕事を成功させるためにも男性は家事を楽にこなせる能力をつけなければなりません。
そういう能力のある男性にするためには、母親は男の子にも家事をしっかり教えましょう。
「男子厨房に入るべからず」と、一昔まえの親は男性をそのように育てましたが、今は反対です。
「男子厨房に入って料理の腕を磨くべし」
そうすれば結婚してくれる女性が増えます。
妻も夫を甘やかしてはいけません。
自分に何かあったとき夫が困らないように
今から家事を教えておくのが本当の愛情だと私は思っています。