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認知症の勉強会に行ってきました。
薬剤師の飯沼です。
気温が少し落ち着き、朝晩は過ごしやすい日が増えてきましたね。
さて先週の日曜日に、川越で行われた
日本薬学会関東支部主催の薬剤師向け研修講習会に参加してきました。
テーマは「認知症~基礎から地域へ~」です。
内容は認知症治療の現状、薬の作用機序から注目すべき体への影響、
薬の管理について、今後の薬の開発の展望など、盛りだくさんでした。
印象的だったのが、
認知機能が低下すると、体調が悪くてもうまく表現することができず、
それが原因で不穏状態などのトラブルを起こすこともあるということ。
その場合は、しっかりと元の問題を解決すれば
不穏症状などは収まることが多いそうです。
また特に初期では、認知機能の低下に対し本人が自尊心を損ない、
気持ちが落ち込んでしまうことが多いということ。
まずは家族や本人が、認知機能が低下していくということを認識し、
サポートできる環境とケアを見直していくとこが大事であると感じました。
私も家族が5分毎に何度も同じことを聞いたり、
沢山冷蔵庫の中に同じ食品があったり、
入院中の注射などを嫌がり大騒ぎになったり、
認知機能の低下が原因なのだろうなと感じながら、
戸惑いやいら立ちを感じてしまうことが多くなっています。
久しぶりに漢方ではない勉強会に、参加したのですが、
家族として直面している、認知症という問題に
医療の形でどうかかわれるか、
客観的に考え直すことができ良かったです。