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時は悲しみをいやす
昨日は、娘の4回目の命日だった。
今朝、麦畑を散歩していたら、ヒバリが元気よく羽ばたいて飛んでいた。
4年前の今頃、同じ麦畑を歩いていたとき、同じようにヒバリが空高く飛んでいた。
その時、空の上にぽっかり娘の顔が浮かんで見えた。
私は娘の魂が空に消えていくような気がして娘の名前を呼び、
泣きながらヒバリを追いかけて行った。
しかしヒバリは雲の中に消えていってしまった。
写真:麦畑 撮影5月12日
4年経った今、励ましてくださった多くの知人やお客さまに
感謝して生きていける自分を感じるようになった。
昨日は母の日と、命日が重なった。
紫と白の花束が届き
「母の日のプレゼント?」
と一瞬勘違いするくらいのんきな自分に笑った。
8歳の孫娘は
「母の日は嫌い」と昨年はいった。
しかし今年は元気に白いカーネーションを墓前に供えた。
時は悲しみをいやしてくれた。
家族皆大きな試練を受けたが、
それをバネにしてそれぞれが強く生きている。
今朝のヒバリの羽ばたきは力強かった。
2014年5月12日
植松 光子