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秋は乾燥に注意!
こんにちは。
ウエマツ薬局薬剤師 熊澤和恵です。
暑さも和らぎ、過ごしやすい季節になりました。
お店には、ぶどう、梨、桃、みかん等いろいろな果物が並んでいますが、
その中に大好きな柿を見つけ、今年初めて柿を食べました。
甘くて、美味しい柿で、うれしくなりました。
古代中国の自然哲学思想の1つ五行学説では、
「秋」は「肺」と関係があり、特に乾燥に注意が必要です。
今回は、秋を感じる「肺」を潤す果物の「梨」と「柿」についてです。
梨は、中国では古くから「百果の長」と言われ、
のどや肺を潤し、乾燥による症状をやわらげる民間薬、
薬膳として用いられています。
主な栄養素として、炭水化物、カリウム、亜鉛、銅、ビタミンC等を含み、
薬膳では、潤肺の効能があると言われていますが、
涼性で体を冷やすので、食べ過ぎには注意が必要です。
また、柿は、
「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われています。
咳を抑え、口の渇きを止め、乾燥による呼吸器の問題を防ぎます。
主な栄養素としてβ-カロテン、ビタミンB6、ビタミンC、カルシウム、
葉酸等を含み、薬膳では、潤肺の効能があると言われていますが、
寒性の果物で体を冷やすので、食べ過ぎには注意してください。
秋になると空気が乾燥するので、皮膚、鼻、のど等も乾燥し、
皮膚病や呼吸器の症状も悪化しやすくなります。
先日、可愛い型を見つけ、石鹸作りを楽しみました。
今年の秋は、大好きな旬の果物で体を潤し、
小さな楽しみを重ね、心も潤し、さわやかに
秋の乾燥対策をしようと思っています!
参考:薬膳食典 食物性味表
(編著 日本中医食養学会 監修 日本中医学院)