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母の日にピンクのカーネーション
今年の5月10日は「母の日」
そして5月11日は長女 未来の命日でした。
9歳の孫娘が濃いピンクのカーネーションを
大事そうに一輪抱えて持って来て墓前に供えました。
未来の四十九日に
お坊さんがおっしゃった言葉が忘れられません。
「私も実は母親が早くに亡くなった。
母の日になると学校で白いカーネーションを渡されたが、
いつも帰りに道端に捨ててきた。
母の日が一番嫌だった。
そしていつも面白くなかった。
これだけは覚えておいてください」と。
赤いカーネーションを買えない孫は
ピンクを選びました。
私は今、このような立場になって
始めて赤と白に分けられる、
自分ではどうしようもない差別に
苦しむ人たちがいた、
ということに気付きました。
娘の死は私に多くのことを教えてくれました。
毎年「母の日」になると
未来が花を送ってくれていました。
娘が亡くなってからは
婿さんと孫の名前で花が届きます。
今年は赤、ピンク、黄色と白の
カーネーションの花束でした。
そうだ!!母の日のカーネーションはいろんな色がいい!!
植松 光子