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人は忘れる動物
「人は忘れる動物である」といいます。
我が家の夫はいつも「幸せだなぁ」と言っています。
しかし、今までの人生で何度もすっからかんになったことを
すっかり忘れているようです(いえ、まだ認知症ではありません)。
今コロナで大変な思いをしている方も多いことでしょう。
しかし、いつかそんな大変だったことが、
忘れるときが来るかもしれません。
(写真:散歩道で)
約30年前、夫が48歳の時に、突然会社を辞めました。
再就職した会社では給料を払いたくないので
追い出すために嫌がらせを受け、1年で辞めました。
それから私が行っていた漢方専門の学校、日本中医学院に入り
漢方の勉強を始め、中医学に夢中になり、人生がすっかり変わりました。
3年間学校に行っている間は無収入でした。
私は2人の子供の学費を稼ぐのに死に物狂いでした。
夫は卒業した日本中医学院の経営が危うくなったので、
新しく経営を任され、借金だらけの学校に私財をなげうち
経営再建に奔走し、立派に立て直しをしました。
もともと貯金はほとんどなかったので、さらになくなりましたが、
私は健康でさえいれば働けるから、と健康に気を付け働いてきました。
今、二人とも76歳で元気で働ける幸せを噛み締めています。
当時のことを話しましたら、夫は全く覚えていないのです。
人間はあまりに辛いと忘れてしまうという習性があるようです。
だから生きていけるのです。
今非常に困難な立場にある皆さん、健康でさえいれば
困難があっても切り抜けられます。
コロナウイルスにかからないよう、十分予防と健康に気を付けてお過ごしください。
新しい生活が広がることでしょう。