-
肩こり対策 2・胃腸が弱い、痰湿タイプ
肩こりのタイプ
1・痛みが強い、瘀血(血行不良)タイプ
2・胃腸が弱い、痰湿タイプ
3・ストレス過多、気滞タイプ
4・急性期に多い、冷えタイプ
今回は
胃腸が弱い、痰湿タイプの肩こり対策についてお伝えします。
痰湿(たんしつ)とは、余分な水分や汚れのことです。
食べ過ぎ飲みすぎ、甘い物脂っこいものを食べ過ぎると
胃腸の働きが弱くなり、体内に痰湿が溜まりやすくなります。
すると「血」がドロドロになり「瘀血(血行不良)」を招き、
肩こりや痛みが起きるのです。
このタイプは、肥満体質、高脂血症の方に多く診られ
肩こりが慢性化してしまうこともあります。
食生活を改善して、胃腸を整え水分代謝の良い状態にしましょう。
利尿作用のある食材を摂って体内にたまった、痰湿を取り除くよう心がけましょう。
痰湿タイプの方は
肩こりの慢性化・湿気の多い日に症状が悪化・
肥満気味・疲労倦怠感・むくみ・眠気がとれない
食慾不振など、
気になりませんか?
胃腸を整え、湿痰を取り除く食材を摂りましょう。
・はと麦・ウド・へちま
・木瓜・陳皮 などです。
陳皮はみかんの皮、漢方薬の生薬でもあります。
食事や生活養生をしても、改善できない時は
ご相談くださいね。
-
肩こり対策 1・瘀血(血行不良)タイプ
肩こりのタイプ
1・痛みが強い、瘀血(血行不良)タイプ
2・胃腸が弱い、痰湿タイプ
3・ストレス過多、気滞タイプ
4・急性期に多い、冷えタイプ
今回は、
瘀血(血行不良)タイプについてお伝えします。
「血」は体の隅々まで、栄養や潤いを運んでいます。
そして老廃物を運ぶこともしています。
そのため、血の流れがスムーズなら、肩の筋肉にも十分な栄養と潤いが届きますが、
流れが悪くなると栄養や潤い不足で、老廃物も疲労物質もたまってしまい、
肩こりが起こりやすくなってしまうのです。
瘀血(おけつ)の原因は、冷え・加齢・運動不足・慢性疾患など、様々ですが、
食生活などに気を付けて、サラサラでたっぷりの血流を保って、
瘀血にならないよう心がけましょう。
瘀血になると、
肩こり・肩の痛み・シミ・月経不順・月経痛
頭痛・関節痛・冷え・手足のしびれ・静脈瘤
子宮筋腫や卵巣腫瘍
等の症状が現れることがあります。
血流を良くする
「黒」「辛味」「温性」の食材がおすすめです。
・シナモン・紅花・サフラン・ヨモギ
・黒きくらげ・玉ねぎ・なす・黒豆
・桃仁・ウコン など
冠元顆粒(かんげんかりゅう)※この商品はオンライン販売しておりません。
漢方薬は、私が20年前に調べた時に、96%の方の、頭痛、肩こりに効果があり、
結果を「中医臨床」という中医学の雑誌に載せたことがあります。
20年来肩こりで悩んでいた、ミシンの仕事をしていた女性は
この冠元顆粒で、肩こりはみるみるよくなり、15年以上飲まれています。
-
「血行不良」が肩こり・肩の痛みの原因に
長時間のデスクワーク、スマートフォンの使用など、ストレス、体の冷えなど
もはや「肩こり」は子供から年配の方まで悩むようになってきました。
筋肉は本来伸び縮みする性質があるのですが、
緊張や冷えなどが続くと、その弾力が失われ、
縮んだまま硬くなってしまいます。
筋肉が硬くなると、今度は血管が圧迫され血流が悪化。
すると、老廃物や疲労物質が流れにくくなり筋肉中に溜まり、
また、血液によって運ばれる酸素や栄養素が筋肉に行き届かず、
肩こりや痛みを感じるようになります。
中医学でも、肩こりや肩の痛みを引き起こす大きな原因は
「瘀血(おけつ)」、血行不良と考えます。
また、「痰湿(たんしつ)(余分な水分や汚れ)」の停滞、
ストレスによる、「気(エネルギー)」の巡りの悪化、
体の冷えも、瘀血の原因になり、肩こりになります。
肩こりはいつものことと、あきらめず、体質を見直して
すっきり肩こりを改善しましょう。
次回はタイプ別の対策をお伝えしたいと思います。
お楽しみに。
-
風邪を漢方で治そう
風邪は、風のように症状が早く動くので、風邪(ふうじゃ)と言います。
風邪には、寒気をかんじる青い風邪、熱っぽい赤い風邪、お腹に来る黄色い風邪、咳が長引く白い風邪
の4種類に分けられます。
青い風邪は寒気、透明な鼻水・くしゃみ・肩が凝る・節々の痛みなどの症状が出ます。
こんな時で汗が出ていない時は、ピュア葛根湯の煎じ濃縮液を熱湯に溶かして飲みます。
汗が出てすっきりしたら、もう飲まなくてよいです。
汗が出るのを手助けするのにカーディガンなど1枚羽織ると良いです。
汗が出なかったらもう一回飲みます。
疲れていたり体力のない人が風邪をひくとすでにじっとりと汗をかいていることがあります。
こんな時は、葛根湯ではなくて、桂枝湯を飲みます。
とにかく、寒気を感じたら、どちらかを30分以内に飲むのが、早く治すコツです。
-
50歳から”きれい”と元気を保つ漢方
1:閉経を漢方的に考えると・・・
そろそろ閉経という場合、一般的には生理の量は減ってきます。
生理の周期が短くなる方も多いようです。
女性に大事なのは「肝」と「血」です。
「肝」は血を貯蔵し、気血の流れを調節します。
「血」は心身に栄養と潤いを与え、「精」すなわちホルモンを運び整えます。
女性の体は7年で変化します。
2000年前の漢方の養生書の黄帝内経(こうていだいけい)には7×7 49歳で閉経が近づき終わり、と書いてあります。
2000年前はそこで人生は終わったのです。
鮭が卵を産み終えたら命が尽きるように、女性も寿命が終わったのです。
怒らないでくださいね。
でも現代はそこから新しい人生が始まるのです。
2:生理がなくなるとは・・・
生理がなくなる、ということは女性ホルモンがほとんど尽きたということです。
閉経して3年後の日本人女性のコレステロール値は、統計によると平均22上がるそうです。
高血圧、高コレステロール血症、糖尿病などの生活習慣病は40代の男性には見られますが、女性にはほとんど見られないのは女性ホルモンが健康を守ってくれているからです。
閉経すると、そういった女性ホルモンが守ってくれなくなります。
3:閉経後に出やすい症状
女性の美しさ、健康を守ってくれる女性ホルモンが減ると
美容:しわ、しみ、抜け毛、髪の毛の乾燥など
健康:疲れ、めまい、頭痛、肩こり、膝や腰の痛み、血圧の上昇など
心:くよくよする、眠れない、早く眼が覚める
自律神経:カーっとのぼせる、ひえのぼせ、汗が多くハンカチが手放せない、夏でも足首が冷える、便秘と下痢の繰り返しなど
運動機能:膝・腰の痛みなど
眼・耳・鼻・口:目が疲れる、目が乾く、耳鳴り、舌が痛む・
など、あげればきりがありません。
4:未病は漢方と養生で治そう
このように病気まで行かなくても体調がすぐれない状態を漢方、中医学では未病(みびょう)と言います。
しかし、この段階で食養生をして、早く寝て、漢方薬のお茶や漢方薬を飲めば元の健康な体に戻る可能性があります。
漢方薬はこの段階が良く効き目を発するので漢方の専門家に相談されると人生が明るくなります。
以上、述べましたようにプチ更年期の40歳ごろから始まった体調の変化は、50歳を過ぎますとさらに症状が強くなり、がっかりするかもしれません。
5:元気で楽しい50代
しかし実際は、50代は生理がなくなると出血によるエネルギーの損失や煩わしさから解放され、気分的にはのびのびとした年代です。
体力はまだあり、肌や髪の毛もつやがある。
子供たちは成長し、自分の時間を取れるようになってきた。
夫は仕事が充実している。両親はまだ元気。
女性自身の自分の仕事は長年のキャリアが行かせて充実している。
貯金も貯まってきた。など、良いこともあるのではないかしら?
新しい趣味を探すのもいいですね。
体調を整えて十分毎日を楽しみましょう。
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師(日本人女性で初めて)