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二十四節気の食養生 *清明*
4月に入り、桜の開花や若葉など、気持ちよい季節になってきました。
新学期や新生活など、環境の変わる方もいらっしゃるかと思いますが、
環境が変わらなくても、この時期は自律神経を崩しやすいのをご存知でしょうか?
春は1年の内で寒暖差が一番大きく、体はそれについていけないのです。
昼間ねむい・イライラする・だるい・肩がこる・不安感・憂鬱・落ち込む・
など気になりませんか?
イライラする時は香りの良いもので「気」を巡らせたりするのもいいですよ。
カモミール・菊花・ミント・ウコン・春菊、せり、セロリ、金柑などです。
笑うこともとてもいいです。楽しいおしゃべりでストレス発散♪
お笑いを見て大笑いもおすすめ。
自分に合ったストレス発散を心がけて下さいね。
写真:菜の花
《旬の食材》
初がつお
旬は年2回。春の初ガツオは、脂が少なくさっぱりした味。
ねぎやニンニクをちらして、かつおのたたきにするのがオススメ♪
たんぱく質やナイアシンの含有量は、魚のなかでトップクラス。
とくに、血合いには、ビタミンやミネラル、鉄分が多く含まれています。
たらのめ
春の山菜のひとつで、たらの木の新芽。
カリウム、マグネシウム、葉酸を多く含みます。
ビタミン、ミネラルも豊富。
清熱、解毒の効能があり、腫れ物や多汗などにおすすめ。
《清明》
清明(せいめい):4月4日〜4月18日頃
清明は、「清浄明潔(せいじょうめいけつ)」を略した言葉といわれます。
春の穏やかな日差しを受けて、万物が明るく清らかであることを意味しています。
花が咲き、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃です。
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「健やかな生活のためには・・・」薬学部実習生感想文・90
ウエマツ薬局に実習に来られた、薬学部5年生の感想文をご紹介します。
*漢方に今まで興味を持っていましたか?
はい。実務実習で漢方薬の服薬指導をする機会があったため。
*実際に今回体験して感じたこと。
また、将来漢方の仕事をやってみたいと思いましたか?
今回実習を通じて、初めて中医学の問診、舌診を体験させていただきました。
大学の講義で学んだことを実際に舌の色やくぼみを観察し、
漢方処方に役立てる問診を見学したことがとても印象に残っています。
また、子午流注という体の臓腑の働きを1日24時間のリズムで表した生活を学び、
本来の体の働きと自分の生活リズムの差に注目し、健やかな生活のためには、
どのような働きがけが必要かを強く意識するようになりました。
実習を通して整体観念の中医薬学の理論を深く理解することができました。
2024年3月26日 明治薬科大学薬学部薬科 M.S
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「舌の状態、食事、睡眠、便通・・・患者に合った漢方」薬学部実習生感想文・89
ウエマツ薬局に実習に来られた、薬学部5年生の感想文をご紹介します。
*漢方に今まで興味を持っていましたか?
はい。大学時代に生薬学研究室に入っていて、様々な生薬にふれたために漢方にも興味がわきました。
*実際に今回体験して感じたこと。
また、将来漢方の仕事をやってみたいと思いましたか?
中医学の観点から、舌の状態、食事、睡眠、便通により陰、陽の状態から
患者個人にあった漢方を出していて、とても勉強になりました。
また、漢方の調整もさせて頂いて、それぞれの生薬を初めてみるものが多く、
においや部位によっていろいろ違うのを身にしみて学べました。
ウエマツ薬局では、アトピーに苦しんでいる患者さんで多くいるなかで、
同席させて頂いた患者さんは漢方を飲む、外用で使用することで良くなることが
写真より分かりました。
漢方に対してより勉強してみたいと思いました。
将来的には、がんに関する薬剤師になりたいと考えていますが、漢方に関しても、
がん患者さんに使われていると聞いたりもするので、漢方の勉強も生涯的やっていこうと思えました。
2024年3月19日 明治薬科大学 薬学部 Y.T
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皮膚のすごい働き
皮膚はすごい働きをしています。
皮膚の外側が表皮。厚さはわずか0.2mm。
そのさらに1番外側が「角層」 表皮の10分の1サランラップの2枚分です。
この角層はとても丈夫なので、外からの有害物質や花粉を阻止しています。
皮膚の表皮の95%は角層である表皮角化細胞です。
ここにセロテープを貼ると簡単に角層ははがれてしまうくらい薄いですから、
ゴシゴシこすらないことが大事ですね。
また残りの5%は、ランゲルハンス細胞などで、
病原菌やウィルスなどの敵が侵入しないか監視しています。
また、夜の11時から朝5時まで寝ていることはお肌にとって、とても大事な時間です。
細胞の成長と修復機能がアップするからです。
ですから、寝る前にはクレンジングと洗顔で肌を清潔にして、
毛穴が自由に酸素を呼吸できるようにしましょう。
化粧したまま寝てしまうと、肌が呼吸ができない気がしますものね。
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二十四節気の食養生 *春分*
進学、就職、人事異動など、環境の変化が多い時期です。
そんな中、ストレスが溜まると、イライラ・頭痛・肩こり・お腹が張る・
生理不順・不眠などの不調が出てきます。
カモミールやミントなど香りの良いお茶でリラックスしたり、
身体を動かしたりするなど、ストレスをこまめに発散するように心がけて下さいね。
食べ物は微量ミネラルを含むもの・牡蠣・抹茶・あおさ・納豆・卵・なつめなどがお勧めです。
微量ミネラルとは鉄・亜鉛・銅・カルシウムなど栄養素として欠かせない栄養素のことです。
《旬の食材》
アスパラガス
春から初夏が旬。カリウムやマグネシウムの吸収をよくし、
疲労回復を助けるアスパラギン酸を多く含みます。ルチン・葉酸も豊富。
口渇・むくみ・不眠・空咳にもよいです。
蕗(ふき)
食用とされる、一般的な品種は、主に愛知県で栽培されている「愛知早生」。
カリウム・カルシウムが含まれ、食物繊維はごぼう以上に多い。
解毒作用があり、また、咳を止め、痰の排出を促進する作用もあります。
《春分》
春分(しゅんぶん) 3月20日〜4月3日ごろ
春分は、太陽が赤道上にあり、地球のどこにいても昼と夜の長さが同じになる日です。
厳密にいうと実際には昼のほうが少し長いそう。
春分の前後3日を含めた7日間が春のお彼岸です。
先祖の霊を供養する仏事が行われますが、その他にも
日本では古来よりこの頃に農事始の神祭をしていたようです。